【今の時代当たり前】子供にスマホを与える前に利用制限をかけろ!

最近では子供がスマホを持っている姿も珍しくありません。親のスマホを見たり、もう使っていないスマホを自分用に持っていたりする子も少なくないと思います。ちゃんと制限をかけていますか?まさかそのまま渡していませんか?
子供のスマホ利用でよくあるトラブルの紹介から、「フィルター」とか「ペアレンタルコントロール」ってよく聞くけど何?具体的にどうしたら良いの?ややこしくない?など、全部お答えします。子供にスマホを渡す前に!まずは読んで欲しい!!

この記事でわかること
・子供のスマホ利用でよくあるトラブル
・家庭内のスマホ使用のルール
・スマホのペアレンタルコントロールの仕方

読むのに必要な時間は約 6 分です。

1. 子供のスマホ利用でよくあるトラブル

個人的な話ですが、今年の6月についにガラケーからスマホに乗り換えました。その主な理由は、「公の場でガラケーを出すのがだんだん恥ずかしくなってきたから」です。それほどまでにスマホ利用者は多く、スマホを操作する姿は当たり前の光景になりました。

インターネットの普及、携帯電話の普及、そしてスマートフォンの普及、この20年程で時代は劇的に変化しました。
私達の幼少期にはスマホは存在すらしていませんでした。故に、私達はインターネットやスマホとの付き合い方を誰かに教わったことがありません。そんな私達が、産まれたときからスマホが身近にある今の子供達を、守り導いていかなければなりません。

内閣府が発表した『平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査(https://www.google.co.jp/)』によると、スマートフォンの利用率は、小学生(10歳以上)が29.9%、中学生が58.1%、高校生が95.9%でした。スマホ利用者のほとんどがインターネットを利用しています。そして、スマホ利用で懸念されるトラブルのほとんどがインターネットの利用に起因するものです。
以下に主なトラブルをご紹介します。

・有害なサイトへのアクセス

子供が暴力的な動画を見てしまったり、詐欺サイト、ウイルスが含まれるサイトにアクセスしてしまうトラブルです。広告などの押し間違いから、思わぬところにアクセスしてしまうことは大人でもあります。知らないうちに有料サイトで支払いを済ませてしまったという被害も多いそうです。
また、子供は性に関心があるので、ブラウザで自由に検索・閲覧が可能だと、危険なサイトに自らアクセスしてしまうことも考えられます。

・個人情報の流出、アカウント乗っ取り被害
そういった悪質なサイトからウイルス感染したり、インターネット上で知り合った悪意のある第三者にそそのかされたりして、個人情報が流出してしまうトラブルです。アカウントを乗っ取られる被害も多発しています。
また、友達とのやり取りが漏洩して、待ち伏せされたりということもあるそうです。

・アプリへの高額課金

ゲームアプリに夢中になるうちに、気が付かないうちに課金を繰り返してしまうトラブルです。
一度、子供に頼まれて低額の課金を許可し、そのままにしておいたら、カード請求額を見てびっくりするということがあるそうです。

・SNSによるいじめ

子供の間でもLINEなどのコミュニケーションアプリの利用が増えています。グループから外したり、悪口を拡散したり、SNSを介して嫌がらせが悪質化してしまうトラブルです。

私が1番怖いのがこのSNSによるいじめです。私の小学校時代、友達に用事がある場合は、直接言うか、自分の家の電話から友達の家の電話にかけるしかありませんでした。中学校時代は、交換日記や手紙のやり取りが主流でした。
先輩や友達に影で悪口を言われたくらいのことは、誰にでも経験があると思います。もちろん逆に自分が言ったこともあるのではないでしょうか。でもそれがいじめにまで発展するケースはごくごく稀でした。
もし、コミュニケーションアプリが当時からあったらと想像すると、「どうこじれていただろう」と思って本当にゾッとします。まだ自制のきかない年齢です。親や教師の目も届きにくいので、事前に適切な指導をしておくことが重要だと感じます。

・スマホ依存

夜遅くまでスマホに夢中になり、朝起きられないなど、生活に支障を来たすトラブルが小学生でも発生しているそうです。
きちんとスマホ使用のルールを決めること、また、スマホ以外の物に日頃から興味を持たせることも大事です。

スマホがあれば、友達とも簡単にコミュニケーションが取れるし、ゲームもできるし、インターネットも見られます。スマホは面白いです。だからこそ危ないです。
そして恐ろしいのは、子供がトラブルの被害に合うだけではなく、加害者にも簡単になれてしまうところだと思います。

2. トラブルを事前に防ぐためには?

子供をスマホ利用のトラブルから守るために、親が適切に使用を制限していく必要があります。そう聞くと、もしかすると過干渉のように感じる人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

総務省が発表した『インターネットトラブル事例集 (平成29年度版)(https://www.google.co.jp/』 にも詳しく記載されていますが、インターネットによるトラブルは年々増加し、被害内容も多様化しています。
保護者が端末に利用制限を行う「ペアレンタルコントロール」の他、適切な使い方の指導も不可欠になって来ます。

トラブルを事前に防ぐ対策をご紹介します。

・「安心フィルター」を利用する

出典:http://news.livedoor.com/

安心フィルターとは、青少年を有害なサイトやアプリから守るための、スマートフォン向けのフィルタリングサービスのことです。
2017年3月から、携帯電話キャリア大手三社が提供しているフィルタリングサービスの名称やアプリアイコンが統一されました。
年齢、使い方、判断力などに応じて、4段階のフィルタリングから適切なレベルを選択するだけで、より安全な環境でインターネットを利用できるようになりました。
保護者がいつでもどこでも設定変更ができたり、アプリが使えない時間を曜日ごとに設定できたりします。

・端末の機能制限を設定する
詳しくは後述しますが、端末によっては、あんしんフィルターによるアプリのコントロールができません。あんしんフィルターを使うと同時に、端末の機能制限も行う必要があります。

・スマホの危険性について充分話し合っておく
スマホ利用の何が危険なのかを事前に話し合っておくことが大事です。
子供がどの程度理解できるかは、年齢にもよりますが、わからないなりに危険なイメージを植え付けておくことも有効だと思います。

・事前にルールを決めておく

ルール作りは「スマホを与える前に」というところがポイントです。後から決めるとやはり角が立ち、子供としても干渉されたことへの反発心を感じてしまいます。
子供の方から必要なルールを提案させることもおすすめです。

3. スマホ使用のルールを決めること

家庭でのスマホ使用のルールは、具体的にはどんなものがあるのでしょうか?ご紹介していきたいと思います。

・使用時間を制限する
1日の使用時間の制限や、使用しても良い時間帯を決めておきます。睡眠前の利用も、入眠を妨げることがあるので避けた方が良いでしょう。

・使用する場所を制限する
まずは食事中に使用しないこと。そして、親の目が届かない自室に持ち込ませないことも大事です。歩きスマホの禁止や、学校での使用についてなど、家以外での使用制限についても忘れずに確認しておきましょう。

基本的なところでは上記の2つです。
以下はもう一歩踏み込んで、利用してから起こりうるトラブルを想定したルールです。

・ダウンロードするアプリやファイルは事前に確認する
・実際に知らない人には会いに行かない
・人が不快に思うような文章や攻撃的なことは書かない
・裸の写真は撮らない、送らない
・個人が特定できる情報を書き込まない、写真もアップしない
・他人のIDやパスワードは使用しない
・何かトラブルがあればすぐに親に相談する

できる限り、親の監督のもとスマホに接するというスタイルにしましょう。
また、ルールを守れなかったときどうするかも、必ず一緒に決めておきましょう。

4. 基本的な設定方法

 

AndroidとiPhoneでの、機能制限の設定方法をご紹介します。

■Android編

ホーム画面から「PLAYストア」を選択>「左上のメニューマーク(3本線)」を選択>「設定」を選択>「保護者による使用制限」をONに

「アプリとゲーム」「映画」「音楽」の年齢制限の設定ができます。

■iPhone編

(1) 「機能制限」を行う

ホーム画面から「設定」を選択>「一般」を選択>「機能制限」を選択>「機能制限を設定」を選択

「インストール」をオフにすると、ホーム画面からAppStoreのアイコンが消えます。また、「Appの削除」「App内課金」をオフにすると、アプリを削除したり課金したりできないようになります。

(2) Appの「年齢制限」をする

ホーム画面から「設定」を選択>「一般」を選択>「機能制限」を選択>「App」を選択>「許可するAppレート」の年齢にチェックする

出典:https://time-space.kddi.com/

当然のことですが、子供に利用制限のパスワードが漏れないように気を付けましょう。推測しやすいものは厳禁です。

5. 13歳以下の子供は専用アカウントを取得する

親が使っている端末や、過去に使っていた端末を子供に渡す場合でも、子供専用のアカウントを取得することをおすすめします。
GoogleアカウントやアップルIDは日本では13歳上ではないと作成できません。13歳未満の子供が利用する場合、AndroidでもiPhoneでも、親が子供用のアカウントを取得することができます。親のアカウントに紐づけされ、ペアレンタルコントロールが可能です。

Androidの場合、専用アプリ「Googleファミリーリンク」を使用すれば、子供の利用状況の監視、アプリ利用の管理、時間制限、位置情報の取得など、親のアカウントからかなり詳細な設定や管理が可能です。
iPhoneでは、使用状況を管理できる「スクリーンタイム」機能もおすすめです。(iOS12以降)親のiPhoneから子供のiPhoneの使用状況(子供がiPhoneで何をしているのか等)が把握できます。

6. まとめ

いかがでしたか?
私達の幼少期とは、本当に時代が違うとしか言えません。改めて、「インターネットの世界はなんて危険なんだ」と感じ、自分の利用を省みる機会にもなりました。

子供にスマホを与えるなら、親の方にもペアレンタルコントロールなどの充分な知識が必要です。スマホ利用によるトラブルも多様化していますが、それらから子供を守る手段も進歩しています。日々そういった情報にアンテナを張り、情報を収集すること。そして、子供に渡す端末の使い方を、子供より理解していることも必要不可欠です。

また、スマホとの接し方を、親が見本になって見せなければいけません。4コマ漫画にも描きましたが、親がスマホばかり見ていては、子供に何も言えなくなってしまいます。
正直、私は「これは大変だ」と思いました。みなさんはいかがでしょうか?
我が子がスマホを持つ頃には、もっと簡単にもっと安全になっていることを祈りたいです。

 

ライター名 平