【山崎宇宙飛行士が教えてくれた】子どもに聞かれる宇宙の謎6つ!

子どもに聞かれる 宇宙の謎6つ

「夜じゃないのに月が見えてる~、なんで~?!」

子どもから聞かれたことはありませんか?ライターのわたしは、毎日のように保育園の帰りに公園で遊んでいたのでよく聞かれました。

「えーっと・・・」とスマホで調べて、なんとなくその場しのぎの答えを見つけて子どもに伝えていました。

そして、成長とともに子どもから聞かれる宇宙の謎は難しくなり「宇宙ってどこ?」「宇宙って寒いの?暑いの?」など、大人も知ってそうで知らないことに不思議がり、答えを求めます。

そこで今回、子どもによく聞かれる宇宙の謎を6つに絞り、元JAXA宇宙飛行士・山崎直子さんに教えていただきました!

数多くの専門家の方に取材のご協力をしていただきましたが、今回ばかりは無理かも…とダメ元で取材を申し込んだところ、なんと快く引き受けてくださったのです。

そして、厚かましくも山崎宇宙飛行士の幼少期や、自身のお子さまの子育て、未来の宇宙飛行士になるかもしれない子ども達へのメッセージを教えてもらうことができたので、この記事をご覧の皆さまとシェアしたいと思います!

この記事でわかること
1 山崎宇宙飛行士について
2 子どもに聞かれる宇宙の謎
3 子ども達へのメッセージ

読むのに必要な時間は約 7 分です。

1.宇宙飛行士・山崎直子さんについて!

宇宙飛行士

Official Astronaut Portrait of Naoko Yamazaki (JAXA) in ACES suit photo. Photo Date: November 2, 2009. Location: Building 8, Room 272 – Photo Studio. Photographer: Robert Markowitz.

山崎 直子 (やまざき なおこ)
1970年生まれ
千葉県松戸市出身
東京大学工学部航空学科卒業           

2010年春、スペースシャトル「ディスカバリー号」で宇宙へ飛び立った女性宇宙飛行士。

日本人では初めて、母親として宇宙に飛び立ったということにあわせて、穏やかで知的な口調から数多くのメディアに取り上げられています。

ライターのわたしには現在7歳になる娘がいるので、子育てをしながら働いていることは同じですが、わたしが宇宙に行くなんて夢のまた夢。宇宙を目指すどころではなく、「宇宙飛行士になれる」なんて思ったこともありません。

そんな途方もない困難な道を突き進み、夢を実現された山崎宇宙飛行士はどのようなお子さまだったのでしょうか。

山崎宇宙飛行士に聞いてみました!

■どんな子どもだった?

--山崎さんの幼少期は、どんなお子さまでしたか?

山崎さん
のんびりしていて、就学前は家族で散歩に出かけると、よくおんぶ、抱っこをせがんでいたので、親は「歩かない子で大丈夫かしら」と心配していたそうです(笑)

子供心に、おんぶしてもらったり、目線が高くなることが嬉しかったのかもしれません。 小学校2年生の時に、星を観る会に参加して、初めて天体望遠鏡を覗き、くっきりとした月のクレーターと、少しぼやけていましたが土星の輪っかが観えて、感動しました。

その後もプラネタリウムに通ったり、SFの映画やアニメにも感化されて、宇宙が好きになっていきました。

■習い事はしていた?

--山崎さんが幼少期や学生時代にしていた習い事など、現在のご活躍に繋がっていると感じることはありますか?

山崎さん
セミが孵化するのを何時間もじっと観ていたり、ダンボールや紙で工作をしたり、そうした一つ一つ、自分で何かをする小さな体験がつながっていると思います。

習い事はあまり長続きしなかったものも多いですが、習字は自分では集中する時間が面白かったのか、小学校時代を通じて続けることができました。

■子育てについて!

--山崎さんは子育てについての習慣などはありますか?

山崎さん
夜寝る前に「生まれてきてくれてありがとう」ということを習慣にしています。

仕事をしながらだと一緒にいる時間が限られるからこそ、子供の安心感を育むこと、子供の自主性を育てることを心がけたいと思っています。

2.山崎宇宙飛行士が教えてくれた宇宙の謎!

■①昼にも月が見えるのはなぜ?

--昼に月が見えたり、見えなかったりするのはなぜ?

山崎さん
いくつかの条件が整うと昼でも月がハッキリ見えますよ。

月は、太陽と違って自分で光を出している訳ではなく、太陽の光を反射して光って見えます。

昼間は太陽が明るく輝いているので、月の光はかき消されてしまい見えづらいですが、半月よりも大きい月は、特に空気が澄んでいる日には、昼間の空でも十分明るく見える時があります。

■②宇宙はどこから?

--宇宙ってどこから?

山崎さん
国際航空連盟は、100kmから先を宇宙と定義しています。

ちなみに、米国空軍は80kmから先と定義しています。

100kmというと遠いようで近く、地球の表面すれすれです。地球をりんごの大きさに例えると、その皮の厚みくらいです。

■③宇宙でも星は光る?

--宇宙でも星は光ってるの?

山崎さん
宇宙でも星は光って綺麗に見えますよ。

地上から星を見ると、星の光が空気を通るときに、温度の変化で折れ曲がり瞬いて見えますが、宇宙空間は空気がないので、瞬かずに澄んだ光で見えます。

地上から見るよりも、よりたくさんの星が見えます。天の川も見えますよ。

■④宇宙って昼?夜?

--宇宙って昼?夜?

山崎さん
宇宙飛行士が宇宙空間で滞在する国際宇宙ステーション(ISS)は、90分で地球の周りを一周します。

そのため、45分は太陽の光が当たっている昼間45分は日陰の夜、というサイクルを繰り返すことになります。

90分ごとに日の出と日の入りを1日に16回見るという、慌ただしい景色です(笑)

■⑤宇宙は寒い?暑い?

--宇宙は寒いの?暑いの?

山崎さん
いわゆる宇宙空間の温度は -270℃くらいという極寒の世界です。

宇宙船の表面は、太陽の光が当たっていないと-150℃位になり、太陽の光が当たっていると+120℃位になります。

でも、宇宙船の中は快適な温度に保たれていますよ!

■⑥星に触れる?

--星に触ることはできる?

山崎さん
岩でできている惑星や小惑星などは、宇宙服の手袋を通して触ることができます。

しかし、ガスでできている惑星は触るという感じではなくなりますね。

太陽のような恒星は、熱すぎて近づけません(笑)

3.山崎宇宙飛行士から子ども達へのメッセージ

--山崎さんから読者の皆さんと、未来の宇宙飛行士になるかもしれない子ども達に、他にもお伝えしていただけるメッセージがありましたら是非お伺いしたいです。

山崎さん
今年は、月に人が降り立ってから50年になります。

まだ人は、地球の周りと月までしか行けていませんが、きっと火星やもっと遠くにも行けるようになるでしょう。

宇宙はまだまだ分からないことだらけです。

身の回りのいろいろなことに興味を持って、不思議に思う気持ちを大切にしていってくださいね。

そこから自分の道が拓けていきます!

4.山崎宇宙飛行士の書籍

数多くある山崎宇宙飛行士の書籍から、ライターのわたしがオススメする作品とともに、山崎宇宙飛行士からもお選びいただくことが出来ました!

ライターのわたしがオススメするのは『宇宙飛行士になる勉強法 』です!

山崎宇宙飛行士の幼少期や学生時代、宇宙飛行士になるという夢を叶え宇宙へと飛び立つまでの半生が詰まっています。そして語学の習得法、山崎宇宙飛行士と宇宙兄弟の作者・小山氏との対談などがこの一冊に収録されています!

そして、山崎宇宙飛行士が選んでくださったのは『 瑠璃色の星

山崎さん
『 瑠璃色の星 』は写真を多く取り入れているので、親子で楽しめる本になっているのではないかと思います。
山崎宇宙飛行士から「親子で楽しめる」とオススメされてしまうと、読まずにはいられませんね♪

どちらも必見です、皆さんも是非ご覧になってください!

■『 宇宙飛行士になる勉強法 』

書籍『 宇宙飛行士になる勉強法 』
出典:https://amzn.to/

商品の説明

内容紹介

宇宙へ行く、という子どもの頃からの夢を叶えた著者が、未来の宇宙飛行士に伝えたい94の「学び」のエッセンスを初公開! 

幼少時代の家庭教育、お茶の水女子大学附属高校、東京大学の受験勉強、宇宙飛行士選抜試験、ロシア語と英語の習得法まで……。

宇宙飛行士候補者に選ばれてから、最後の日本人スペースシャトル搭乗者になるまで11年、「諦めない心」はこうして育った!

人気漫画『宇宙兄弟』作者・小山宙哉氏との特別対談「宇宙は楽しい!」も収録。宇宙を目指す子どもやそのお父さんお母さん、必読の書。

内容(「BOOK」データベースより)

未来の宇宙飛行士に伝えたい「学び」のエッセンスを初公開!  

幼少時代の家庭教育、受験勉強、宇宙飛行士選抜試験、英語・ロシア語の習得法まで。

諦めない心と、夢を叶える力はどのように培われたのか―その軌跡を綴る94篇。

『宇宙兄弟』小山宙哉氏との特別対談も収録。

■『 瑠璃色の星 』

書籍『 瑠璃色の星 』
出典:https://amzn.to/

【商品の説明】
内容紹介

宇宙飛行士の山崎直子さんが、宇宙で感じたこと考えたことを語ります! 

子どもたちに、そして大人にも読んでもらいたい、貴重なメッセージがここに!

宇宙飛行士として、母として、宇宙のすばらしさと命の大切さを教えてくれる。

11年の訓練期間を乗り越えてやっと宇宙へ。そして帰還した山崎直子さんが、「瑠璃色の星=美しい地球」を見ながら、宇宙で考えていたことをまとめました。

当時一児の母である彼女が、自分の子へ、そして世界中の子どもたちへ、宇宙のすばらしさ、命の大切さ、そして夢を持ち、考えることの大切さを伝えます。

宇宙から伝えられた本書は、子どもたちの人生を一変させるかもしれません。

内容(「BOOK」データベースより)

『瑠璃色の地球も花も宇宙の子』

この宇宙俳句に込められた地球の自然・生命への賛歌をいま、あらためて“宇宙の子どもたち”に伝えます。

5.まとめ

この記事では「子どもから聞かれる宇宙の謎」というテーマのもと、山崎宇宙飛行士にお話を伺いました。

子どもの不思議が道を拓く。山崎宇宙飛行士からのこの言葉はとてつもない説得力がありますね。

ライターのわたしは、自身の子どもの「なんで?どうして?」を今よりもっと大切にしていきたいと、原稿を書きながら改めて心に決めました。

そして、子どもが困難に立ち向かい、助けを必要としているとき、全力でサポートできるよう努力したいと思います。

この記事で、子どもの不思議が1つでも解決することができたなら、これほど光栄なことはありません。

山崎さん、取材へのご協力本当にありがとうございました!

ライター名
山石/Yamaishi