【花粉・梅雨時期の部屋干しに】扇風機で洗濯物を早く乾かすポイント

梅雨や花粉が気になる時期、洗濯物は部屋干しにせざるを得ません。しかし、部屋干しとなるとどうしても気になってしまうのが、乾きにくさと部屋干し特有の嫌なにおい。洗濯物を部屋干し以外で乾かす方法といえば、衣類乾燥機を使うという手もありますが、電気代が非常にかかってしまうので毎日使うにはコストが気になるものです。

そんなとき、ぜひおすすめしたいのが扇風機。扇風機を使うことで洗濯物を早く乾かすことができるだけでなく、部屋干し特有の嫌なにおいも抑えられるのです。しかも衣類乾燥機に比べて、扇風機は電気代がとってもお得!

この記事ではそんな家計の味方・扇風機を使った、洗濯物を早く乾かすテクニックについてご紹介します。

この記事でわかること
1. 洗濯物のお悩みと扇風機を使った解消法
2. 扇風機で効率的に洗濯物を乾かすテクニック
3. 扇風機と併用するとより効果的な家電

読むのに必要な時間は約 6 分です。

1.洗濯物のよくあるお悩み

■洗濯物の嫌なにおいの原因

部屋干しといえば、気になるのが洗濯物の嫌なにおい。これは洗濯で落としきることができなかった汚れが変質したり、その汚れが原因で雑菌が繁殖したりすることによって発生するといわれています。

部屋干しの洗濯物が外干しの洗濯物に比べてにおいやすいのは、
・紫外線によって雑菌が殺菌されない
・風通しが悪いため、水分が乾きにくく雑菌が繁殖しやすい

という2つの要因があります。
部屋干しで嫌なにおいを防ぐためには、早く乾かすことが大切です。

■洗濯物が乾きにくい状態とは?

とはいえ、部屋干しの洗濯物はなかなか乾いてくれないもの。では、どうして部屋干しの洗濯物は、外に干した場合と比べて乾きにくいのでしょうか。
洗濯物を乾きにくくさせる原因は3つあります。

【1】湿度が高い

湿度が高いということは空気中の水分が多いということ。湿度が高いと洗濯物の水分が蒸発しにくく、洗濯物が乾きにくい状態になります。

【2】気温が低い

洗濯物を乾かすには温度もポイントのひとつです。気温が低いと、いくら空気が乾燥していても洗濯物が乾きにくい状態です。

【3】空気の流れが悪い

空気が停滞している場所は、風のある場所に比べて水分が蒸発しにくくなります。つまり、締め切った室内は洗濯物が乾きにくい状態といえます。

洗濯物を乾かすには「湿度」「気温」「空気の流れ」の3つがポイントです。

2.部屋干しで扇風機を使うメリット3つ

■洗濯物が早く乾く

洗濯物を早く乾かすには「湿度」「気温」「空気の流れ」という3つのポイントがあるとお伝えしました。
部屋干しのときに扇風機を使うと、「空気の流れ」にアプローチすることができます。扇風機を使って洗濯物に直接風を送ること、そして部屋全体に空気の流れをつくることで、洗濯物に含まれる水分の蒸発を促進し、洗濯物が早く乾くようになるのです。

空気の流れをつくるだけなら、換気扇でもいいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。たしかに換気扇は空気の流れをつくることはできますが、外気の湿度や冷気などを室内に取り込んでしまいます。よって洗濯物を乾かすためには、扇風機の方がより適しています。

■におい対策に効果的

扇風機で洗濯物に風を送り、洗濯物を早く乾かせることは、におい対策にも直結します。水分を早く蒸発させることで、においの原因となる雑菌の繁殖を抑えることができるからです。ちなみにその雑菌の繁殖は、洗濯物を5時間以内に完全に乾かすことでほとんど食い止められるといわれています。

■電気代を節約できる

洗濯物を早く乾燥させる方法としてよく挙げられるのが、衣類乾燥機。
しかし衣類乾燥機は消費電力が大きく、電気代は1回あたり38.4~63.8円くらい掛かるといわれています。
一般的な扇風機は「弱」「中」「強」で風量を調節できるものが多いですね。扇風機の電気代は「弱」で1時間あたり0.54円、「中」で0.81円、「強」であっても1.08円程度で済むそうです。仮に、5時間運転し続けたとしても、1回につき2.7円~5.4円程度しか掛かりません。衣類乾燥機を使うのに比べて、ずっと経済的ですね。

このように、扇風機を使った部屋干しは大きく3つメリットがあります!

3.扇風機を使った部屋干しテクニック

■扇風機を配置するポイント


出典:https://esse-online.jp

扇風機を効果的に使うためには2つのコツがあります。

1つ目は、扇風機を洗濯物の近くに置くことです。
洗濯物に含まれている水分を早く蒸発させるには、洗濯物に直接扇風機の風を当てる必要があるため、扇風機はなるべく洗濯物の近くに配置するようにしましょう。
ここでのポイントは、扇風機の風が洗濯物の下半分に当たるようにすること。洗濯物に含まれる水分は、その重さから下へ下へと溜まっていくため、こうすることでより効率的に洗濯物を乾かすことができます。風が洗濯物全体に行き渡るように、首振り機能を活用することもお忘れなく。

2つ目は、洗濯物のあいだに風の通り道をつくることです。
湿気を含んだ空気が逃げるように、扇風機の風が洗濯物のあいだを抜けられる配置にします。洗濯物の向きを扇風機の風向きとなるべく平行となるように配置することで、洗濯物がより早く乾くようになります。

■洗濯物の干し方のポイント

干し方を工夫するだけで、扇風機との相乗効果でさらに洗濯物が乾きやすくなります。
洗濯物を干すときは、ぜひ4つのポイントを意識してみてください。

【1】間隔をあけて干す


出典:https://www.kajitaku.com

洗濯物に風が当たる面積が広いほど乾きやすいため、洗濯物同士の間隔は10~15cm程度あけるのが理想的です。細めのハンガーを使うと洗濯物と洗濯物の間隔が狭くなってしまいがちなので、太さのあるハンガーを使うこともおすすめです。

【2】立体的に干す


出典:https://www.lettuceclub.net

乾きにくいジーンズなどの厚手の生地は、洗濯バサミを上手く使ってウエストを広げるなど、筒状にして干すようにしましょう。風が奥までしっかり通ることで、厚手の生地でも早く乾きやすくなります。

【3】裏返しにして干す


出典:https://hitori-cluster.com

洗濯物で乾きにくいのが、服の裏側にある縫い目の部分。裏返すことで縫い目の部分にも風が当たるようになるので、より早く乾かすことができますよ。

【4】アーチ型に並べて干す


出典:https://www.lettuceclub.net

洗濯物を干すとき、なにも考えずに並べていませんか?実は洗濯物を一直線上に干すとき、長い洗濯物が外側、短い洗濯物を内側といった具合に干すと、内側に空気が溜まって温度が上昇するため乾きが早くなるのです。

【5】 生地の薄いものと厚いものを交互に干す

 

 
 
 
 
 
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同じ洗濯物でも、生地の厚さによって乾くスピードが異なりますよね。その特性を利用して、生地の薄いものと厚いものを交互に掛けて干すことで、生地の薄いものが乾いたところから風が通るようになります。これでわざわざ乾いたものから取り込んでいかなくても乾きやすい状態を維持できます。

【6】 非対称に干す


出典:https://www.lettuceclub.net

タオルなど二つ折りにして掛けて干す場合、つい均等の長さで揃えてしまいがちです。しかしあえて非対称に掛けることで、乾きを早めることができます。これは、非対称で掛けた方がタオルの湿った面により空気が接しやすくなるためです。

4.扇風機で洗濯物を乾かすときの注意点

■扇風機の風量は適切に


洗濯物を早く乾かそうと思うと、風量は「強」にした方がいいのかな?と思ってしまいますが、実は洗濯物を乾かすだけなら「弱」で十分だとか(洗濯物の量、洗濯物までの距離によっては「中」がいい場合も)。「弱」で済むなら、電気代もより安く済むのでありがたいですよね。
洗濯物が軽く揺れるくらいに風が行き渡るのがポイントです。「強」で運転しまうと、ハンガーから洗濯物が落下してしまう可能性があるので注意しましょう。

■洗濯物をカーテンレールに干さない


出典:http://moritaalumi.co.jp

洗濯物をカーテンレールに干してしまうと、カーテンや窓に洗濯物が接触してしまい、乾きにくくなってしまいます。また湿った洗濯物とカーテンが長時間接触することで、カーテンにカビが生えてしまう事態にもなりかねません。他にも、たくさんの洗濯物を干すことでカーテンレールが傷む、または故障するということも考えられるので、カーテンレールに洗濯物を干すのはできるだけ避けた方がいいでしょう。

5.扇風機とあわせて使うと効果的!+〇〇

もっと早く洗濯物を乾したいという方におすすめなのが、扇風機と他の家電との合わせ技。扇風機を単体で使うよりも、洗濯物が乾くまでの時間を大幅に短縮することができます。

■扇風機+除湿機

これまでにもお伝えした通り、洗濯物を早く乾かすためには、「湿度」「気温」「空気の流れ」の3つがポイントです。
扇風機は空気の流れをつくることで洗濯物に含まれる水分の蒸発を早められます。
さらに、そこに除湿機を使って室内の湿度を下げることで、洗濯物の乾燥スピードがさらに早まるのです。梅雨時期や夏期は室内の湿度が高くなりがちなので、扇風機と除湿機を併用するのがおすすめです。

【シャープ プラズマクラスター除湿機】

出典:https://www.amazon.co.jp

除湿機能はもちろん、衣類の消臭機能も付いた除湿機です。部屋干しする衣類のにおいやタバコの付着臭も除去してくれるので、室内で洗濯物を干す時に役立ちます。
面積がA4サイズとコンパクトサイズなので、扇風機と一緒に使っても邪魔になりにくくおすすめですよ。
ガイド付きルーバーが広範囲に風を送り、洗濯物全体が早く乾きやすくなります。

シャープ プラズマクラスター除湿機 コンプレッサー方式 衣類乾燥・消臭 除湿量~7.1L/~18畳 ホワイト CV-G71-W
シャープ(SHARP)

■扇風機+エアコン

除湿機をお持ちでないご家庭では、エアコンで代用することができます。
しかも扇風機とエアコンを併用すると、乾燥スピードが非常に早く、2時間程度でカラッと乾かすことができるのです。
「除湿」または「冷房」モードに設定すると湿度を低く保つことができます。
エアコンというと「電気代がかかるのでは?」と思われるかもしれませんが、洗濯物が乾燥するまでの時間が短いため、結果的に扇風機と除湿器を併用するよりも電気代が安く済むこともあるようです。

【スマイル(SMILE) エアコンハンガー】

出典:https://www.amazon.co.jp

エアコンの風を使って洗濯物を乾かすのにおすすめなのが、エアコンハンガーです。設置はエアコンに掛けるだけ!使わない時も簡単に折りたたむことができます。
扇風機の風を下から送れば、効率的に早く乾かせます。乾燥スピードを重視し、少しでも早く洗濯物を乾かしたい人に大変おすすめです。

6.まとめ

扇風機を使って洗濯物を早く乾かす方法をご紹介しました。早く乾かすポイントは「湿度」「気温」「空気の流れ」の3つです。
洗濯物を早く乾かすことができれば洗濯物を干すスペースを確保できますし、嫌なにおいを防ぐこともできるので一石二鳥です。ぜひ扇風機をうまく活用して、部屋干しのお悩みを解消してくださいね。

ライター名
Hayashi