【どうして離乳食を食べないの?】理由と対処法!焦らなくても大丈夫

産まれてきてくれたわが子の成長は、日々うれしいものです。寝返り、はいはい、一人歩き・・と少しずつできることが増えてくる赤ちゃん。

離乳食も、大きな成長の一歩です。早く色々な美味しいものを食べさせて喜んでもらいたい、そういうママは多いと思います。

ただその気持ちとは裏腹に、赤ちゃんが離乳食を食べてくれない、ということはよくあることのようです。一生懸命作ったのに、一切食べてくれなくて、作った料理に問題があるのか、とか赤ちゃんの具合が悪いのか、と色々悩みを抱えてしまうママは少なくありません。でも深刻に考えなくても大丈夫。赤ちゃんが離乳食を食べない理由は、ちゃんとあります。自分を責める前に、赤ちゃんが離乳食を食べない理由とその対処法をしっかり把握して、ストレスなく赤ちゃんと一緒にゆっくり離乳食を進めていきましょう。

この記事でわかること
・赤ちゃんが離乳食を食べない理由
・離乳食を食べないときの対処方法
・離乳食のスケジュールや基本的な進め方の紹介

読むのに必要な時間は約 7 分です。

 

1. 母乳ばかりで離乳食を食べない……

育児本やネットなどを見ても、「離乳食を食べてくれない」と悩んでいる方は、意外と多くいます。母乳やミルクだけだった生活から離乳食へ進めていく中で、ママが抱える悩みは多々あるのだと思います。

私も娘が二人いますが、一人目の時は離乳食に悩まされました。早くわが子が食事をする姿が見たくて、早く離乳食期にならないかな、と初めはわくわくしていたのを覚えています。

そしていよいよ離乳食期になり、張り切って色々な食材で作ったのですが、娘は一切食べてくれず、ショックを受けました。

一生懸命作ったものをすぐにべ~っと出されたときには本当に落ち込みますよね。育児本などでは、除々にステップアップしていくよう書かれているのに、実際には全然進まず、どうしてだろうと焦る経験をしているママも多いのではないでしょうか。

赤ちゃんは一人ひとり、個性があり、食事を進めていくスピードにも違いがあります。また食べない理由もいくつかありますし、その対処法をマスターしておけば、離乳食で悩むことも少なくなるはずです。マニュアル通りにいかないのが、子育てです。周りの情報に惑わされず、赤ちゃんと一緒に自分達のペースをつかみ、楽しく日々の食事ができるといいですよね。

2. どうして離乳食を食べないの?

では、離乳食を食べてくれない理由にはどういったことが考えられるのでしょうか。

■離乳食を食べない理由

【時期の問題】
育児書などでは、離乳食を始める時期として大体5ヶ月頃を目安として書かれているのが多いですが、それはあくまでも目安です。

特に母乳育児で育ってきた赤ちゃんはママとスキンシップもできるおっぱいが大好きなので、スプーンなどで与えられる離乳食を拒否する傾向が強いようです。また赤ちゃんには「哺乳反射」という生まれながらに備わっている原始反応があります。

哺乳反射はママのおっぱいを飲むために必要なもので、一般的には、5~6ヶ月頃になると消失していくといわれています。この哺乳反射が終わる時期が離乳食始めるのに最適な時期だといわれています。

哺乳反射には口の中に入った固形物を押し出そうとする行為も含まれています。ですので、赤ちゃんの口の中にスプーンを入れ、それが押しかえってくるようであれば、離乳食開始にはまだ早いと思われます。焦らずに一度離乳食をやめ、数週間後に再度チャレンジしてみましょう。

【満腹の度合い】
離乳食を開始する前と変らない回数や量でミルクや母乳をあげたりしていると、赤ちゃんはお腹がいっぱいでそれ以外のものは一切受けつけない、という可能性があります。

離乳食を開始する時期になったら、お腹がすいたらまずミルク・母乳ではなく、離乳食から与えてみると食べてくれるかもしれません。

【食事をする環境の問題】
赤ちゃんに食事をあげるのは大変です。じっと座ってくれなかったり、テーブルの上のものをぐちゃぐちゃにしたり・・。そういう理由もあって、家族と食事時間をずらし、赤ちゃんだけで離乳食を与えている、という方は多いかと思います。

でも赤ちゃんは周りをよく観察しています。家族が食べているのを見ると、自分も同じように食べたくなるという場合があります。私も下の子の離乳食の時期に、食べない食材などがあると、まず上の子に同じものをあげ、上の子がもぐもぐ食べているのを見せ、「はい、次はあなたの番よ~」と与えてみると、パクっと食べてくれたりしてました。

赤ちゃんは同じ行為をしたがる習性があるのか、この経験を応用してわが家では上の子に頑張ってもらっています(笑)食事だけでなく色々な場面で使えるワザだと思いますので、ぜひお試しください。このように、食事の場を皆で一緒にするという環境づくりも大切なのかなと思います。

【感覚の問題】
赤ちゃんは大人よりも敏感です。口の中に入れた食べ物の感触が苦手だったり、またスプーンやいすが苦手だったりすることもあります。そういう場合は食べ物の種類や調理法を変えてみたり、スプーンに載せる量を調節してみたりしてみましょう。

3. 離乳食を食べないときの対処法

前述で離乳食を食べない理由についてご紹介しましたが、それを踏まえ、今度は食べないときの対処法をいくつかご紹介したいと思います。

■離乳食の開始時期を見直す

いよいよ離乳食が始まる、というときはママも意気込んでいて、食べて欲しいという願望が強くなりますよね。

その思いが強い分、赤ちゃんが受け付けてくれなかった時はすごく落ち込みます。一生懸命なママほど、味を変えたり食材を変えたり、色々な工夫をしたりと努力を重ねることもあるかと思いますが、一度、離乳食をお休みする、という選択肢も持っておきましょう。

お休みすると育児本のスケジュールと合わなくなってしまうと不安になるかもしれませんが、赤ちゃんは一人ひとりペースがあります。

必ず5~6ヶ月の頃でいくらか進めておかなきゃと思う必要はありません。母乳やミルクからもまだまだ十分栄養が取れる時期です。おおらかな気持ちでいると、ふとしたときにパクパク食べ出す、ということは少なくないと思います。

■食事をする環境を変えてみる

赤ちゃんは色んなことに興味を持ちます。おもちゃが目についたり、テレビがついていたりすると、そこに気が向いてしまい、食べる事を嫌がることがあります。ですので、一度食事をする時の周りの環境を見直してみましょう。

食事の時には周りはなるべく片付けて、食べることに集中できるような環境を整えることも一つの方法だと思います。また、スプーンを嫌がる場合にはサイズが合っていなかったり、感触が嫌な場合があります。いくつかスプーンの種類を用意して、変えてみるのもおすすめです。

■離乳食の調理方法を変えてみる

赤ちゃんは口に入れたものにもすごく敏感なので、食べてくれないときには離乳食のかたさや味を変えてみて、好みのものを探るのも一つの方法です。

少しでも食材の粒や繊維などの感触があると嫌がる場合は、フードプロセッサーなどでペースト状にしてみたり、とろみをつけてみたり、飲み慣れているミルクで味付けしてみたり・・少しの工夫でも赤ちゃんにとっては大きな変化かもしれません。

■食材を変えてみる

食べない赤ちゃんには思い切って食材を変えてみると、ある食材ではパクパク食べるといった事があります。

栄養のある野菜など、食べて欲しいものをあげたい気持ちも分かりますが、離乳食の時期に使用できる食材を色々試してみてまずは「食べる」ということに慣れさせていくことが大切です。

■食事の時間を変えてみる

やはりお腹がすけば、赤ちゃんもなにかしら欲しがるものだと私は思います。離乳食を食べない場合にはお腹がすいている時間帯を狙って与えてみましょう。

お散歩にお出かけして体を動かした後や、たっぷりと眠ったあと、授乳の前などはお腹がすいているタイミングだと思います。また機嫌が悪いと何も受け付けないので、機嫌がいいときを見計らって
あげてみましょう。

■食べる様子を見せてみる

先にもお伝えしましたが、うちでは、上の子が食べているのを見ると、下の子が食べ出します。兄弟に限らず、パパ・ママが食べている様子を見せることで、赤ちゃんも食べたいという欲求がきっと沸いてくるはずです。あせらず、楽しい雰囲気作りを心がけましょう。

4. 離乳食を食べてもらうために知っておきたいこと

こちらでは、離乳食を食べてもらうために知っておきたい、離乳食のスケジュールや進め方の基本をご紹介したいと思います。

ただ、赤ちゃんにはそれぞれペースがありますので、このスケジュールにとらわれすぎず、赤ちゃんに合わせて進めていってくださいね。

■離乳食のスケジュール

離乳食の始まりから、普通食になるまでを4つの期間に分け、それぞれのステップにあわせた進め方を紹介したいと思います。

【ゴックン期(5・6ヶ月頃)】
食べものを口に入れて、ゴックンと飲み込む練習をする時期になります。この頃はまだスタートしたばかりなので、食事から栄養を取ろうと考えなくても大丈夫です。

母乳やミルクは好きなだけ与えるようにしましょう。まずはスプーン1さじからはじめて、嫌がる時は無理せず時間や日を変えてみましょう。食材を一気に増やしたりせず、増やす場合は1日1種類に留めておきましょう。固さの目安はなめらかですりつぶしたものです。

・キユーピーベビーフード 瓶詰 バラエティセット (6種×2個) 5ヵ月頃から

出典:https://www.amazon.co.jp/

料理が苦手な方や外出先に離乳食を持っていきたい方には、キューピーのベビーフードシリーズがおすすめです。

【モグモグ期(7・8ヶ月頃)】
口の中をもぐもぐと動かし、食べ物を舌でつぶして飲み込む練習をする時期がモグモグ期です。回数は1日2回になり、食事から取る栄養も少しずつ増えていきます。この頃からはタンパク質やビタミン、炭水化物などバランスを考えて与えるといいでしょう。

この頃の食材の固さの目安は舌でつぶせるくらいです。急に嫌がったりすることもよくあることですので、その際には少し前の段階に戻してみたり、お休みしたりしてかまいません。焦らず、ゆっくり続けていくことが大切です。

・キユーピーベビーフード まろやか和風セット (60g×2個入り)×4個

出典:https://www.amazon.co.jp/

まろやか和風セットは、五目御飯とかれいと野菜の煮物がセットになった、栄養満点のベビーフードです。現代は魚が嫌いなお子さんも多いので、この頃から食べさせておくと安心かも。

【カミカミ期(9~11ヶ月頃) 】
ゴックン、モグモグが上手になってきたら、今度は奥の方の歯茎で食べ物をかむ練習をするカミカミ期になります。

この頃は食事の回数も大人と同じ1日3回になりますので、家族一緒に食卓を囲みながら楽しく進めていきましょう。食事の固さの目安はバナナほどの固さで、歯茎で潰せる位に調整しましょう。

食べる量などにも個人差が出てきますが、そこはペースを合わせて。また栄養バランスも毎食完ペキにしようと考えなくても大丈夫です。1日トータルで、または数日位の間で大体のバランスが取れていれば問題ありません。

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出典:https://www.amazon.co.jp/

ローテーブルだけでなく、ダイニングテーブルでも使えるベビーチェアです。椅子に固定できるベルトがついていたり、食事だけでなく遊びにも使えるので重宝すること間違いなしです。お値段も3,748円ととってもリーズナブル!

【パクパク期(12~18ヶ月頃)】
食べられる食べ物の種類も増え、大人の食事の取り分けで一緒に食べれますので、ぐっと楽になってくる時期がパクパク期になります。ただ、なるべく薄味を心がけましょう。

大人の健康管理にもいい傾向ですので一石二鳥ですね!この頃からは栄養の大半が食事からになりますので、栄養バランスには気をつけて。手づかみ食べも積極的に行いましょう。スティック状にしたり、一口サイズにしてみたり、持ちやすく、食べやすさを考えたメニューがおすすめです。

・キユーピーベビーフード レトルトパウチハッピーレシピ バラエティセット (6種×2袋) 12ヵ月頃から

出典:https://www.amazon.co.jp/

大人も思わず「美味しそう…」と呟いてしまうラインナップ!栄養をたっぷり取らせたいけれど、何を入れたらいいのか分からないといった方にも参考になるシリーズです。

■離乳食の進め方の基本

赤ちゃんにはそれぞれペースがあるとお伝えしましたが、それではそれぞれの赤ちゃんが離乳食を始める時期を見極めるにはどうしたらいいのでしょうか。生後5~6か月頃が離乳食を始めるには最適な時期と言われていますが、赤ちゃんのしぐさなどから判断することもできます。

例えば、

・首がしっかりと座ってきて、大人が支えてあげるとお座りができる。
・家族が食事している姿をみて、自分も口を開けたりするなど食べ物に興味を示してくる。
・スプーンで口に入れても抵抗なく、舌でべーっと押し返すことが少なくなる。

など、こういったサインが見えてくると離乳食を開始するだと考えていいでしょう。
進め方のポイントは、

・赤ちゃんのペースに合わせる事を第一に、中々進まなくても焦らない。
・食事は楽しいことだと感じてもらうよう、笑顔を忘れず。
・赤ちゃんの体調や機嫌などをチェックし、必要であれば離乳食をお休みすることも考える。

大切なのは、食べることの楽しさを体験してもらうことです。今まで母乳やミルクだけで育ってきた赤ちゃんが、少しずつ食べ物になれていくよう練習していくのが離乳食の時期です。赤ちゃんが中々食べてくれないからと言って、無理強いしてしまうと食事が楽しいと思うどころか、嫌いになってしまうこともあります。

ですので、無理せず、食べないのが普通くらいに思っていた方が気楽に向き合えるかもしれません。

また初めは野菜を煮込んだスープや出汁などを使い、調味料は使わず、素材の味をいかしたものを与えていきましょう。もう一つのポイントは彩りを良くすることです。そうすることで、赤ちゃん自体が興味を示すこともありますし、色々な食材を使うことにもつながります。

月齢ごとに、ゴックン期、カミカミ期、モグモグ期とありますが、進み方には個人差がありますので、月齢にあまりとらわれすぎず、ゆっくり進めていきましょう。

5. まとめ

いかがでしたでしょうか。自分が作った料理を食べてもらうのはとても楽しいです。一方で頑張ったのに一切受け付けてくれないと落ち込んでしまいます。

離乳食期はそんなうれしさと悔しさ・悲しさをママ達は経験する時期なのかなと思います。大事なのは、焦らないこと・楽しむこと。

私も娘が食べてくれなくてあれこれ悩みましたが、今ではなんでも食べる幼児に成長してくれています。ですので、食べてくれないと心配しすぎないで下さい。なぜ食べてくれないんだろうと悩むのではなく、いつかは食べてくれるよね、と前向きにおおらかな気持ちで離乳食期を過ごしていきたいですね。