妊婦なのに風邪を引いてしまった!お腹の赤ちゃんへの影響はあるの?

妊婦さんはお腹の赤ちゃんのためにも、体調管理にはいつも以上に気を付けたいもの。ですが、どんなに気を付けていても風邪を引いてしまうことはあります。風邪を引いたからと言って、すぐにお腹の赤ちゃんに影響することはないので過度な心配は必要ありません。ですが、稀に風邪の症状だと思っていたら実はお腹の赤ちゃんにも影響がある病気だったということもあるので、油断はできません。

今回は妊婦さんが風邪を引いてしまったときに気を付けたい症状や病院へ行くタイミングについてご紹介します。初めての妊娠では分からないことも多いかと思いますので、妊婦の風邪について事前に確認しておくと風邪を引いても慌てなくてすみますよ。

この記事でわかること
・妊婦が風邪を引いてしまったときに気を付けたい3つの症状
・妊婦が風邪を引いたときの5つの対処法
・妊婦の風邪はお腹の赤ちゃんに影響するの?

読むのに必要な時間は約 5 分です。

 

1. 妊婦が風邪をひいてしまったときに気を付けたい症状

妊娠していない時は、風邪を引いても市販薬や栄養ドリンクを飲んで多少無理をして仕事をしたりプライベートを充実させたりしても問題ありませんでした。ですが、妊婦となるとお腹の赤ちゃんのことも考えてあげないといけないので、無理は禁物です。

特に今から紹介する3つの風邪症状はお腹の赤ちゃんに影響を及ぼす可能性がありますので、特に注意する必要があります。風邪だと思って甘く見ず、これらの症状が出た場合は、すぐに病院へ行って診察してもらいましょう。

■風邪による高熱

37度前後の熱であれば、妊婦であったとしても2~3日ゆっくり休んでいれば治るので特に心配する必要はありません。ですが、38度以上の高熱となると体が怠くて思うように動けなかったり食欲がなかったりとママもお腹の赤ちゃんもあまり良い状態ではありません。

特に妊娠初期と後期の高熱には注意が必要になります。妊娠初期の場合は、つわり症状と重なってますます食欲が落ち、食事が摂れずに寝込んでしまう可能性も。後期の場合は、高熱により子宮収縮が起きて切迫早産になる可能性もあるといわれています。

■風邪による止まらない咳

風邪を引くと熱や鼻水だけでなく、咳が出ることがありますよね。軽い咳なら問題ないのですが、激しい咳が止まらない場合、妊婦にとっては危険なサイン。激しい咳によって腹圧がかかるとお腹が張り、切迫早産や流産になる可能性もあるそうです。それだけでなく、激しい咳によって妊婦が酸欠状態になると、血液の酸素濃度が低下するので、胎盤を通じて血液から酸素を得ている赤ちゃんも酸欠状態となってしまうと言われています。

軽い酸欠であれば問題ないのですが、酸欠がひどい場合は生まれてくる赤ちゃんが虚弱体質になったり、場合によっては脳に障害が出てきたりすることもあるそうです。お腹の赤ちゃんのためにも咳がひどい場合は、病院へ行って咳を止める処置をしてもらいましょう。

■風邪による脱水症状

風邪によって熱が出ると汗をかいてしまうので、脱水症状をおこしやすくなります。特に妊婦の場合、ホルモンバランスの変化やつわりによって体の水分が不足しがちなので、普通の人よりも脱水症状を起こしやすいと言われています。

妊婦が脱水症状を起こすと、

・羊水量の低下
・血液がドロドロになる
・便秘

といった症状を起こすので注意が必要です。風邪を引いたらいつもよりもこまめに水分補給をして、脱水症状にならないよう気を付けましょう。

2. 妊婦が風邪を引いたときの対処法

妊娠中に風邪を引くと体も辛いし、お腹の赤ちゃんも心配になるので、すぐに病院に行きたくなりますよね。ですが、37度前後の熱であれば感染症を防ぐためにも家での療養がおすすめです。では、妊婦が家で風邪の療養をするためにはどうすればいいのでしょうか。

■安静にして睡眠をたくさんとる

妊娠中に風邪を引いたらまずは安静にして、無理せずゆっくり休みましょう。ここで無理して動いてしまうと、妊婦は免疫力が低下しているため、風邪が重症化しやすいと言われています。風邪を引いたら家族に甘えて赤ちゃんのためにもゆっくりと休んでください。

また初めての妊娠の場合、お腹の赤ちゃんが心配で眠れない方もいるかと思いますが、過度な心配は風邪症状を悪化させてしまいます。風邪を引いたからと言って、すぐに赤ちゃんに影響が出るわけではないので、安心してゆっくりと眠りましょう。

■水分補給をする

妊婦は普通の人よりも水分不足になりやすいので、発熱で汗をかくと脱水症状になりやすくなります。こまめに水分補給をするよう心がけましょう。また、つわり症状で水分補給が難しい場合は、氷を舐めるだけでも水分補給になります。

氷を舐めるのもつらいつわりの場合は、妊娠悪阻の可能性もありますので無理せずに病院に行きましょう。

■体を冷やさないように保温する

身体を温めることで、免疫力を高めることができるそうです。部屋を温めたり服を多めに着たりして保温に努めましょう。部屋を温める際は、加湿器や濡れたタオルなどで湿度を保つと乾燥を防ぐことができますよ。

また、発熱で汗をかいた場合は身体が冷えないように汗をこまめに拭いたり着替えたりするようにして、身体を温めましょう。

■消化のよい食事を摂る

風邪を引くとどうしても食欲が落ちてしまいます。身体が辛い時は無理して食事を摂る必要はありませんが、少しでも食べられそうな場合は消化の良いものを食べましょう。うどんやおかゆ、雑炊などがおすすめです。また、風邪症状には身体を温めるしょうが、炎症を抑える大根が効果的なので、食事に取り入れると良いでしょう。

■自己判断で市販薬を飲まない

ドラッグストアで手に入る市販薬は、病院へ行く時間がない忙しい人にとってはありがたいものですよね。ですが、妊婦は自己判断で市販薬を飲まないようにしてください。特に妊娠初期の薬の服用は、赤ちゃんに影響を及ぼすリスクがあり、染色体異常などにつながると言われています。また、市販薬の成分の中には、お腹の赤ちゃんの心臓や動脈管に影響を与えるものもあるそうです。

自己判断での薬の服用は大切なお腹の赤ちゃんを危険にさらすことになりますので、絶対にやめて、病院で医師に相談するようにしましょう。

3. 妊婦さんの風邪はお腹の赤ちゃんへ影響するの?

妊婦さんが風邪を引くと、風邪のウイルスや細菌がお腹の赤ちゃんにも影響があるのではないかと心配になりますよね。ですが、ご安心ください。風邪の原因であるウイルスや細菌がお腹の赤ちゃんに影響を与えることはないそうです。

ですが、以下のような症状

・咳が3日以上治まらない、ひどい咳が出る
・38度以上の熱が出ている
・お腹が痛い

が出た場合、風邪ではなく別の感染症にかかっている可能性があります。感染症の中でも特に妊婦が気を付けたい病気をまとめました。

■インフルエンザ

インフルエンザの初期症状は風邪の症状とよく似ているため、気づくのが遅くなりがちです。妊婦がインフルエンザにかかると、普通の人よりも10倍重症化するリスクが高くなるそうです。インフルエンザが重症化すると、早産の原因になったり肺炎やインフルエンザ脳症で命の危険にさらされてしまったりすることもあると言われています。

インフルエンザの重症化を防ぐためは、やはり予防接種が効果的なんだそう。妊娠中の予防接種は、お腹の赤ちゃんへの影響はありませんので、妊婦はインフルエンザのシーズンが来る前に予防接種を受けることをおすすめします。

■トキソプラズマ

トキソプラズマとは、寄生虫による感染症で、猫のフンやトキソプラズマに汚染された土を触ることで感染すると言われています。妊娠前に感染しても症状がないもしくは軽い症状で済むのですが、妊娠中に初めてトキソプラズマに感染するとお腹の赤ちゃんの脳や目などに障害を引き起こす可能性が高くなるそうです。

完全室内飼いの猫であれば、トキソプラズマに感染している可能性は低いのですが、元野良猫や外で猫を飼っている場合、トキソプラズマに感染してしまう危険がありますので、妊娠中はできるだけ接触を避けましょう。また、生肉や生魚にもトキソプラズマの原虫が潜んでいる場合もありますので、妊娠中はこれらの食べ物は避けるようにしましょう。

■風疹

風疹は「風疹ウイルス」による感染症で、感染すると耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れ、38度以上の高熱が出ます。その後、小さな発疹も表れます。症状はそれほど重くないので、風邪と間違われやすいのですが、妊娠初期の妊婦が感染してしまうと、約30パーセントの確率でお腹の赤ちゃんに先天性心疾患や聴覚障害、発達遅延などの障害がでてしまうそうです。

風疹は予防接種によって予防ができますが、妊娠中は風疹の予防接種ができません。なので、妊娠を考えるようになったら、将来のわが子のためにも風疹の予防接種を受けるようにしましょう。夫や家族にも予防接種を受けてもらうとさらに安心できますよ。

4.妊婦さんの風邪は仕方がない部分も

妊婦さんはどんなに体調管理をしていても免疫力が低下しているため、風邪を引きやすくなります。なぜ、免疫力が低下するのかと言うと、お腹の赤ちゃんを守るためだと言われています。それは、お腹の赤ちゃんの遺伝子の半分は父親によるものだから。もし、母親の免疫力が強いと、赤ちゃんを異物だとみなして攻撃・排除しようとしてしまい、早産や流産のリスクが高まるそうです。

そのため、赤ちゃんを拒絶反応から守るために、妊娠中はあえて免疫力を低下させていると言われています。人間の身体って不思議ですよね。このことから、妊婦さんの風邪は仕方ない部分もあるのです。ただ、免疫力が低下すると風邪が引きやすくなるだけでなく、重症化の危険もありますので、注意が必要です。

5.病院へ行くタイミングは?

妊娠中に風邪を引くと、お腹の赤ちゃんが心配ですぐに病院へ行きたくなりますよね。ですが、免疫力が低下している妊婦さんは感染症にかかりやすいので、軽い風邪症状の場合は家で安静にしていた方が良い場合もあります。

以下の症状がみられる場合は、病院を受診することをおすすめします。

・38度以上の高熱が数日続いている
・激しい咳が止まらない
・つわりなどで水分補給がうまくできない
・風邪症状以外にお腹の張りや出血など他の症状もある

これらの症状が出た場合、風邪ではなく細菌性の肺炎や他の病気にかかっている可能性がありますので、早めに病院へいきましょう。また、病院へ行く際は感染症を防ぐためにマスクを着用するのを忘れずにしてくださいね。

6.まとめ

妊娠中に風邪を引いてしまうと、身体が辛いのはもちろんのこと、お腹の赤ちゃんに影響しないか心配になってしまうため、精神的にも疲れてしまいますよね。過度な心配はママにもお腹の赤ちゃんにも良くないので、軽い症状であれば慌てずにゆっくりと休みましょう。

ですが、初めての妊娠の場合、ちょっとした風邪でもお腹の赤ちゃんに影響がないか気になって仕方ない!と言うママもいるかと思います。そんなときは、家で悶々とせずに病院へ行って医師に診てもらい安心するのもいいかもしれません。病院に行く際は、他の患者から病気をもらわないようにマスクを着用して行くのをお忘れなく。

風邪を引いたときもお腹の赤ちゃんを心配するのは、ママになっている証拠。正しい知識を身に付けてお腹の赤ちゃんを守っていきたいものです。

ライター名
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