子どもが熱を出したときの対処法!病院へ行く目安とは?!

この記事でわかること
・発熱したときの対処法
・すぐに病院へ行くべき症状とは?
・高熱が出やすい病気とは?

 

子どもはよく熱を出しますよね。特に、保育園や幼稚園に入ったばかりの子どもには発熱が多いものです。発熱と一言で言っても、熱があるのに元気なときや、食欲や元気がなく、見るからにぐったりしているときなど症状はさまざまです。どのタイミングで病院を受診すれば良いのか、迷ってしまうママたちも多いのでは?

そこで、この記事では、熱が出たときのご家庭でパパやママができる対処法や解熱剤を使うタイミングなどをお伝えします。また、すぐに病院へ連絡をした方がよい症状も合わせてご紹介します。これを読んで、子どもが熱を出したときにも慌てず、冷静に行動ができるようにしておきましょう!

1. 熱が出たらどうする?対処法

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可愛い我が子が発熱すると、パパやママはどうしても心配になってしまいますよね。子どもは体調の変化が多く、特に夜間に急に熱が出ることが多いです。

ただ、発熱するということは子どもが体内の病原体と闘っている証拠です。身体が病気を治そうとする正常な反応です。なので、熱が出たからといってすぐに病院に行き、解熱剤を使って下げないといけないということはありません。

子どもの機嫌がそれほど悪くなく、夜も眠れ、水分や食欲がとれていれば数日間自宅で様子を見ましょう。まだ症状が軽いのに病院に行って、ほかの病気をもらってしまう可能性もあります。しかし、発熱が4〜5日以上続くようであればかかりつけの小児科に行ってください。

■自宅でできる対処法

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・小まめな水分補給
あまり冷た過ぎないものを与えてください。経口補水液がおすすめですが、なければ水や清涼飲料水でも良いです。食事が摂れなくても構いません。短期間なら、アイスやゼリーなど食べられる物を食べさせてください。

・体温を適温に保つ
熱が上がる前の子どもの身体は寒さを感じ、ぶるぶる震えることがあります。そんな時は、タオルケットや毛布などで手足を中心に温めてあげます。汗をかきだきたら熱が上がりきったことが多く、熱を発散しようとしているので、毛布などは被せ過ぎないようにしてくだい。普通の衣類の状態に戻し、着替えを頻繁にしてあげましょう。

・身体を冷やす
汗をかき出してから身体を冷やします。子どもが嫌がらなければ、おでこ、脇の下、首回り、脚の付け根など太い血管の通っている部分を冷やしてあげることが効果的です。保冷剤はタオルなどで包んでから身体に当てるようにし、直接肌に当てないでくださいね。

2. 熱は解熱剤で下げるべき?

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子供に熱が出るとすぐに解熱剤を使用してしまう方もいるようですが、それはあまりおすすめしません。熱を出すことで身体の免疫が病原体と闘っているからです。おじいちゃんやおばあちゃんから、「高熱になると脳がおかしくなる」と言われたことがあるママもいるかも知れませんが、そんなことはありませんので安心してください。

解熱剤の使用は、だいたい38.5度以上の熱があるとき、とされていますが、39〜40度近くあっても以下の症状がなければ使用する必要はないでしょう。

■解熱剤を使用する目安
✔熱が38.5度以上あり、しんどそう
✔機嫌が悪く、夜に寝付けない
✔水分補給がうまくできない
✔ずっと泣いている

また、大人の解熱剤を与えるのは厳禁です。必ず、病院でお子さんの体重にあった解熱剤を処方してもらってから使用するようにしましょう。
一度使用したら、次の解熱剤を使うまで最低でも6時間は間隔をあけてください。

3. すぐに病院へ行ったほうがいい状態とは?

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・生後3か月未満の発熱
生後3か月未満の発熱は珍しく、重篤な疾患が隠れている可能性があります。病状が急激に変化することもあるので、迷わず医療機関を受診してくだい。

・意識がない
意識がなければ、すぐに病院へ連絡してから向かってください。

・熱が41度以上
繰り返し計測しても、41度の発熱が続くときには病院へ行きましょう。

・痙攣(けいれん)が続く
子どもは、高熱を出すと痙攣を引き起こしやすくなります。短時間の痙攣の場合は、脳に後遺症を残すこともないので、慌てず様子を見ましょう。しかし、以下の症状が出た場合には、かかりつけの病院、もしくは救急病院へ連絡をしましょう。

・痙攣が5分以上長く続く
・初めての痙攣が1歳以下
・意識が戻らない、または麻痺がある
・意識がないまま、短い間隔で繰り返し痙攣する
・一部分に強い痙攣がある

もしも判断が難しければ、病院へ電話をしてみて指示を仰いでください。

・水分や食事を全く受け付けない
しばらくの間、水分や食事を全く受け付けないようであれば、脱水になる心配がありますので病院を受診しましょう。

・元気が無く、ぐったりしている
嘔吐や下痢を繰り返して、ぐったりしている場合です。

・おしっこがでない
半日以上おしっこが出ない場合や、おしっこの色がいつもより濃い場合です。

・異常行動がある
子どもは熱が出たとき、ないものが見えたり、おかしな言動をしたりすることがあります。短時間で治るようであれば様子を見てください。しかし、長時間そのような症状が続いた場合には受診しましょう。

4. 高熱が出やすい病気とは?

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【麻しん(はしか)】
一度発熱したあとに、また熱が上がると同時に、全身に発疹が出てくるのが特徴です。
予防接種が有効ですので、1歳になったらすぐに接種しましょう。
症状:発熱、咳、鼻水、発疹

【おたふくかぜ】
一度感染すると、終生免疫が得られるので二度とかかりません。
症状:発熱、耳の下の腫れ、顎の下の腫れ、首のリンパ腺の腫れ

【突発性発疹】
患者の多くが、6〜12か月の乳児です。高熱は出ますが比較的元気で、咳や鼻水といった風邪の症状はありません。
症状:発熱、(解熱後に)発疹、痙攣、下痢

【ヘルパンギーナ】
夏から秋にかけて流行しやすく、そのほとんどが4歳以下です。
症状:発熱、口内の水疱、のどの痛み、食欲不振

【日本脳炎】
近年では予防接種の効果で発症する人は稀ですが、大人でもなり得ます。
症状:発熱、頭痛、嘔吐、嘔吐、痙攣、意識障害

【川崎病】
突然死を起こす合併症を引き起こす可能性もある病気でもあり、早急に受診が必要です。
症状:発熱、目の充血、発疹、唇が真っ赤になる、いちご舌、手足の裏が腫れる、BCGの跡が赤くなる

【咽頭結膜熱(プール熱)】
夏期に多い病気で、汚染されたプールの水を介して感染するために、こう呼ばれています。
症状:発熱、目の充血、のどの痛み

【インフルエンザ】
冬から春にかけて多い感染症です。
症状:発熱、頭痛、寒気、咳、関節痛

【溶連菌感染症】
ふつうの風邪とは違い、咳や鼻水はありません。
症状:発熱、のどの痛み、腹痛、首すじのリンパの腫れ、手足に細かい発疹、いちご舌。これらの症状の急性期が過ぎたあとは、皮むけもあります。

5. まとめ

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子どもが熱を出したときの対処法など、意外と勘違いしていたママも多いのではないでしょうか。むやみに子どもの身体を温めたりするのではなく、汗のかき具合などを観察しながら体温調整をしてあげることが重要ですね。そして、なかなか熱が下がらないときには、適切なタイミングで解熱剤を使用してあげると良いです。

また、病院へ行くかどうかの判断もなかなか迷ってしまうところですが、この記事でお伝えしたポイントを基準にしてもらうといいでしょう。しかし、パパやママがみて、子どもの様子が日頃と違って心配な場合は、とりあえず病院へ連絡してみましょう。

子どもが熱を出した場合、高温になるパターンが多いです。そのため、普段から子どもの体温を測り、平熱を理解しておくことが大切です。子どもが初めて熱を出した日は、とても心配になると思いますが、慌てず冷静に行動することを心掛けてくださいね。

ライター:木村