【ひとりで悩まないで!】育児ノイローゼの症状と原因、病院へ行く目安

この記事を読めばわかること
・育児ノイローゼとはどんなもの?
・育児ノイローゼになりやすい人の特徴
・育児ノイローゼの対処法と病院を受診するタイミング

 

みなさん育児ノイローゼという言葉をご存知ですか?育児ノイローゼについては、かなり多くの方が辛い思いをされているようです。言葉も通じない、幼い我が子を2人きりでワンオペ育児をしていると、どうしても「もう嫌だ!疲れた!」となってしまうときもありますよね。

誰にでもなる可能性がある育児ノイローゼ。ここでは、具体的にどのような状態のことをいうのか?その原因や対処法、万が一育児ノイローゼになってしまった際の病院へ受診するタイミングなどをお伝えしていきます。

1. 育児ノイローゼとは?

育児ノイローゼとは、育児において発生するストレスのことを指します。可愛いはずの我が子を愛せなくなるなど、精神的に不安定になることで自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。ひどい場合には、虐待をしてしまうなど最悪の事態も起こり得るんです。そんなことになってしまわない為にも、まずは自分が育児ノイローゼになっているのかを知る必要があります。以下にその原因とチェックリストをまとめてみました。


出典:https://kosodatetime.com/

■原因

1ホルモンバランスの乱れ
妊娠、出産を機にママの体内のホルモンバランスは大きく崩れます。身体が妊娠前の状態に戻ろうと、ホルモンの量が急激に変化するのです。このような状態になると、無意識のうちに全ての物事を悲観的に考えてしまい、精神状態が乱れてしまうのです。

2睡眠不足
赤ちゃんは産まれてからしばらくの間、夜間授乳のため2〜3時間で起きてしまいます。ママはその間、慢性的な睡眠不足に陥ってしまうのです。その結果、自律神経が乱れたり、睡眠障害を起こしやすくなってしまいます。

3完璧主義
子育てほど自分の思い通りにならないことはありません。ママの中で「こうするべき」という基準があっても、子どもはなかなかその通りには行動してくれないものです。子どもも一人の人間です。子どもにも意思がありますので、多少のことは妥協していかないとどうしてもママがしんどくなってしまいます。
完璧主義の人は「わたしは精神的に強いから」、「わたしが育児ノイローゼになるわけがない」そう思っている人が多いです。しかし、そんな人ほど要注意!育児ノイローゼは誰にでもなる可能性があるということを頭の隅に置いておきましょう。

4ワンオペ育児
旦那さんの仕事が忙しくあまり家にいない、実家が遠いなどの事情でワンオペ育児をしていると、育児のストレスが溜まりやすくなります。特に第一子の場合、初めての育児で分からないことばかりの中、他に頼れる人や相談できる人がいないのはママにとって大きな負担になってきます。

5外出時間の減少
まだ小さい赤ちゃんを連れて外出するのはかなり大変ですよね。そのため外出が億劫になり、友人たちと会う機会が減ると社会から孤立された気分になり、育児ノイローゼを発症しやすくなります。女性の場合、親や友人に話を聞いてもらうことでストレスを発散できる方も多いですよね。育児の大変さを少しでも共感してくれる人がいるのといないのでは大きな差が出てくるのです。

こんな状態の人は育児ノイローゼかも!?

◼チェックリスト

✔□些細なことでイライラする
✔□日中、子ども以外と過ごす時間がない
✔□完璧主義
✔□子どもを可愛いと思えなくなってきた
✔□子育てが辛い
✔□相談できる家族、友人がいない
✔□自分だけが頑張っていると感じる
✔□拒食、もしくは過食気味
✔□急に悲しくなり涙が出る
✔□不眠傾向にある
✔□子どもに怒鳴ったり、手を挙げてしまう

どうでしたか?ここで注意してもらいたいのが、「このチェックリストにあまり当てはまらなかったから大丈夫」ということではありません。
少しでも、「もしかして?」と思うことがあれば一度、病院を受診してみることをおすすめします。

2. どんな人が育児ノイローゼになりやすい?


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□身近に頼れる人、相談できる人がいない人

□1日の大半が赤ちゃんと二人きりの人

□完璧主義の人

□責任感が強い人

□神経質な人

□夫が協力的ではない人

3. 育児ノイローゼになったときの対処法


出典:https://kosodatetime.com/

では、実際に育児ノイローゼになってしまったと気付いたときには、どう対応すれば良いのでしょうか?その改善方法をまとめてみました。

・誰かと話す!
まず一番大切なことは、日頃から誰かと話をするように心掛けることです。電話でも良いので悩みなどを相談することで、自分のことを客観的に受け止められるようになります。

・たっぷり寝る!
睡眠不足はストレスの大敵です。睡眠が足りていないと、ママの平常心を破壊していくのです。パパの休みの日など、ママがたっぷり睡眠を摂る時間を確保しましょう。

・家事をさぼる!
家事は手を抜いても良いんです。まずは、「やらなくては」という感情を捨てましょう。頑張り屋さんのママほど、家事をおろそかにすることに抵抗を感じるかと思いますが、そもそも家事も育児も完璧にすること自体が不可能なのです。食事は冷凍物やお惣菜を活用したり、味付け肉を使いましょう。掃除、洗濯も毎日じゃなくて良いんです。

・子育て支援ルームへ!
最初は行くのに抵抗があるママも多いかも知れません。しかし、同じ悩みを持つママ友同士、離乳食や保育園のことなどすぐに会話が弾むはずです!他のママと会話したり、情報交換ををすることで、漠然とした不安感や孤独感を払拭することができますよ。

そんな筆者も実は育児ノイローゼの経験者です。うちの場合は、主人の休みの日に子どもを預けて丸一日遊びにいくという策をとりました。ポイントは2〜3時間だけでなく、思い切って丸一日しっかりと子どもと離れるのです。そうすることでより一層我が子を愛しく感じることができ、とても効果的でした。その後は「どうしてわたしばかり、、」と思うことも少なくなりました。
どうしても家族の協力が得られないご家庭では、一時保育や託児サービスなどを利用してみるというのも一つの候補として考えてみてください!

4. 病院で相談したほうがいい目安

上記で挙げた対処法でストレスが軽減される方は多いようですが、それでも改善されない場合や身体症状が出てきている場合は病院へ相談しましょう。また、子どもに手をあげてしまいそうになったときにも早めの受診をおすすめします。様子がおかしいと思った家族や友人などが勧めてきた場合も同様です。

いざ、病院へ行くとなると何科を受診するのか迷いますよね。病院は診療内科や精神科を受診すると良いですが、抵抗がある場合はかかりつけの産婦人科や小児科、保健センターの保健師さんにまずは相談してみるというのも一つの手ですよ。

5. まとめ

夜中の寝かしつけや夜泣き、授乳など、育児はなかなか思い通りに進まないことが多く、本当にストレスが溜まるものです。そのストレスが溜まり、自身の心や感情をコントロールできなくなってしまうと育児ノイローゼになってしまいます。

育児ノイローゼにならないための環境作りも大切ですが、万が一なってしまった場合には、その育児ストレスを客観的に把握することが重要です。自分の心と身体の状態を知ること。これが改善に向けた第一歩です。

ママが元気になれば子どもも必ず喜びます。可愛い我が子のためにも、いつでも笑顔の絶えないママでいたいですね!