靴下の脱ぎ方で察知…妊娠中に旦那に浮気された女性と、浮気した男性の体験談

妊娠中に浮気された女性と浮気した男性の体験談

旦那が浮気してもいいタイミングなどないのですが、一番起こってほしくないタイミングは心身ともに不安を抱えている妊娠中ではないでしょうか?
ましてそれが初めての妊娠ともなれば、なおさら……ですよね。

でもこの妊娠というタイミングは、残念なことにパートナーの浮気が起こりやすいタイミングでもあるのです。

この記事では、妊娠中に旦那さんに浮気をされてしまった女性10名と、奥さんの妊娠中に浮気をしてしまった男性5名に取材を行い、それぞれのお話を聞いてきましたので、その体験談をご紹介します。

どうやってこの夫婦の危機を乗り越え再構築を果たしたのか?また妊娠中の身でありながら「離婚」というつらい選択をした女性の経験談も、わたしたちに数々のあどばいすヒントを与えてくれることでしょう。

妊娠中に旦那に浮気された女性10人の体験談

妊娠中に浮気された女性の体験談

頭が真っ白に…!妊娠中の旦那の浮気が発覚した瞬間

わたしが妊娠中に旦那の浮気に気づいたのは、明らかに会社関係ではない女性からの電話が自宅にいる時にも旦那の携帯にかかってくるようになったからです。旦那の話し声の様子からも仕事の話でないことはわかりました。

そうこうするうちに、一度旦那がただごとではない様子で家の外に電話をしに行ったことがありました。こっそり窓から外の様子をうかがっていると、家の外には旦那が昔付き合っていた女性がいて、その人と何か揉めていることがわかりました。

その元カノとは、別れたあともつながっていることを旦那の友人から聞いていてました。またわたしたちの結婚式のときにお祝いとして手作りのブリザーブフラワーももらっていました。

そもそもわたしと結婚をすることになったのは急で、元カノと別れた後すぐに出会ってプロポーズされて、その勢いで結婚をしたのだということも知っていました。

元カノの事を忘れたいからわたしと結婚したけれど、まだ未練があって、私が妊娠中なのをいいことに浮気をしていたんですね

(35歳、会社員A子さん)

平和な日常に突如として立ち現れてくるのが浮気問題。

自宅に押しかけてくる浮気相手の女性もすごいですが、自身よりも付き合いが長い女性の影が結婚後もチラつくという状況はイヤな感じですね。

A子さんのように、妊娠中の旦那の浮気を知ると、なぜわたしと結婚したのか?という根源的な問いに思わず立ち返ってしまい、家庭に居場所がなくなった感覚に襲われてしまいますよね。

別の女性はこんな衝撃的なかたちで旦那の浮気が発覚しています。

わたしが妊娠中のある日、旦那の通帳を整理していたときのことです。何気なしに通帳を見ると数十万の定期預金が解約されており、不審に思ったわたしは旦那を問い詰めると、「示談金の支払いに使った」と白状したのです。

なんでも旦那はこともあろうに会社の女子社員に手を出していたのです。会社の女子社員は旦那からの行為をセクハラだとして会社に訴え、弁護士を挟み協議となり、示談になったようでした。

示談とかセクハラとかわけのわからない言葉が飛び交い倒れそうになりました。

(35歳、主婦C子さん)

示談で済んだからよかったものの、最悪の場合、会社を解雇されたり民事訴訟を起こされる可能性もあったC子さんの旦那さん。自分の知らないところで、そんな大騒動になっていたなんて、この衝撃をどう受け止めていいのか途方に暮れてしまいますね……。

■妊娠中ならではの浮気の察知も

こうした妊娠中に旦那の浮気を知ってしまった女性の中には、妊娠中ならではの経験をお持ちの女性もいます。

わたしが旦那の浮気に気づいたきっかけは、主人の服についた臭いです。妊娠初期はとにかく嗅覚が敏感になっていて、いつも買い物に行くスーパーの店中でさえ、色んな匂いを察知して気持ち悪くなってしまうくらいでした。

そんな状態なので、帰宅した旦那からの服からタバコと変な香料の匂いがしてるとすぐにわかりました。

最初は電車でつけられた言われ信じていましたが、何度も何度もその香料の匂いが旦那からするのです。タバコ臭はともかく、香料の匂いがいつも同じなのでおかしい!と思いました。
まさか…と思い、主人が風呂に入っている間にこっそりスマホを見て、浮気を確認したのです。

(35歳元派遣社員、F子さん)

旦那さんからすれば超能力にでも当てられたかのような気持ちだったかもしれませんね。F子さんのほかにも旦那さんからの「匂い」で浮気を感じ取った女性はいます。

のんびりした性格なのでそれまで浮気なんて疑ったこともなかったのですが、旦那の浮気に気づいたきっかけは香水からでした。

着替えを洗濯する時に旦那の服から香ってきた匂いを不審に思って、注意深く観察するようにしました。

すると、話していても全然目線が合わないことや、帰りが遅くなることが異常に多くなったことなど気になることがどんどん出てきて、旦那を問い詰めて浮気していたことを知ることになりました。

(30代、専業主婦D子さん)

このように妊娠初期の嗅覚が敏感になっている状態で「匂い」から旦那さんの浮気を察知する女性がいる一方で、女性らしい鋭い洞察力で浮気を見抜いたこんな女性も。

主人は、いつもお風呂に入るときは、靴下を脱ぐときに乱雑に脱いで足マットの上に裏返しのまま放置をするんです。わたしは主人のあとにお風呂に入るので、いつもその脱ぎっぱなしの靴下を表に返して洗濯入れのカゴに入れるんです。

ですが、ある日を境に靴下が表のままで脱がれていることが多くなってきたのです。靴下が表になってるということは、どこかで一度脱いだあと裏返しで履いてきたから表側に脱いだんだと思い、すぐ浮気を疑いました。

(主婦、G子さん)

と、旦那さんが脱いだ靴下で、浮気を察知する女性も……。

「女の勘」というとなんの根拠もない直感くらいに思われるかもしれませんが、旦那さんのこうしたちょっとした行動の変化を敏感に察知して、分析した結果導き出されるものもあるのですね。

「わたしは妻の妊娠中に浮気をした」経験男性5名が語る心理とは?

妻の妊娠中に浮気した男性の体験談

一方で、なぜ男性は妻の妊娠中に浮気してしまうのでしょうか?

女性ばかりの経験談を聞いていてもなかなか真相は見えづらいところですので、妻の妊娠中に浮気をしてしまった男性にもその心理を聞いてみました。

実はわたし、長男を奥さんが身ごもっている時、浮気してしまいました……。いや、本当にそれはいけない事だってわかってたんですよ。だからもし浮気が奥さんにバレたらそれは全面的にわたしが悪いという事もわかっていました。

よりによって奥さんが妊娠している時に浮気なんて、こんなひどい背任行為ないですよね。でも、そうはわかっていながらもついつい浮気に走ってしまったのです。

と話すのは、40代会社員のB夫さん。
そこまでの自覚がありながら、なぜ浮気に走ってしまったのでしょうか?

わたしはひどく寂しかったのですよ。妊娠をしている間、奥さんは全く相手にしてくれません。もう奥さんの気持ちはお腹の中の赤ちゃんにだけ集中しています。それは当然と言えば当然なのですが、わたしも生きている人間です。愛する奥さんに少しでも相手にして欲しいと思うものなのです。

ごはんを作るとか、掃除をするという事はもちろん、わたしが自分でやります。そういう事に不満はないのです。そうではなくて少しでもわたしに気を向けて欲しかったと思っていました。

そんな時、会社でわたしにとても優しくしてくれる女性がいて、自分のこの寂しい気持ちを伝えているうちにだんだんと気持ちが彼女の方に向いて行ってしまい……そして彼女も私の気持ちを受け入れてくれた事から、私は浮気に走ってしまいました。

(40代会社員、B夫さん)

B夫さんのほかにも、奥さんの意識の変化を浮気の理由に挙げる男性がいます。

妻のお腹の子どもに対する興味が非常に大きく、家庭での自分の居場所がよくわからなくなってしまった。(会社員、C夫さん)

特に結婚してから妊娠までの期間が短いと、この奥さんの「夫→子ども」への意識の変化は、旦那さんにとってよりつらく映るようです。

新婚だとそれまで100%とはいわないまでも90%くらい奥さんの意識を占めていたわけですから、「妻が自身に対して興味を失ってしまった」と感じてしまうことも、ある意味仕方ないことなのかもしれません。

一方で、妊娠中の妻の体調の変化が浮気に走った理由と位置付ける男性の声も聞かれました。

妊娠にともない体調の変化や出産への不安などで余裕がなくなり、わたしのちょっとした行為に、いちいち妻はイライラするようになってきました。わたしとしてはこれまでと同じようにやっているだけなのに、急に細かいこともチクチク言われるようになり、なんでなんだろう?と思う気持ちが募っていきました。

頭では、妊娠の影響だろうということは理解していても、それを心が苦もなく受け入れるというのはまた別の話で、頭と心の折り合いがつかなかった部分が大きかったと思います。

(会社員、A夫さん)

また別の男性はこう語ります。

妻は初めての妊娠で、またつわりもひどくかなりナーバスな状態になっていました。わたしの言動に突っかかることが多くなり、正直イライラする日々が続きました。

また、体調がすぐれなくなっていた妻は夜の夫婦関係を拒否するようになっていました。半年以上夫婦関係がなかったことも原因だと思います。

(E夫さん)

妊娠中なのに浮気をする理由とは?

今回話を聞いた5人の男性のうち、妊娠中に浮気をすることが妻に対する裏切りであることをはっきりと認識していた男性は4名でした。そして妊娠がもたらす女性への精神的なイライラにも一定の理解を示していました。

この男性4名に共通していたのは頭(理性)ではいけないことだとわかっているけど、心や体が妊娠にともなう変化を受け入れられないということ。

妊娠中に浮気に走る旦那さんの中にもこの埋まらないギャップへの葛藤があることは間違いない様子です。

妊娠期間は約10か月の長丁場。
普段は理性を保っていても、この長期戦の間に起こる本当にちょっとした出来事が、浮気のトリガーを引いてしまった状況が読み取れます。

浮気相手は同じ会社で働いていた派遣社員の女性でした。その女性が契約満了で会社を去ることになり、送別会をした時が始まりでした。送別会の後、帰る方向が一緒だったので一緒の電車に乗ったのですが、すっかり意気投合して、後日改めてご飯でも食べに行こうという話になりました。

平日に家族には内緒で有給休暇を取ってランチを食べに行きました。ちょっとしたデート気分になり、久々にドキドキを感じたわたしは思わず、

「定期的に会って遊ぼうよ?」

と誘ってみました。すると女性側も、

「今は彼氏もいないし、そっちが迷惑じゃなければいいよ」

と言ってくれたのが、浮気へのきっかけになりました。

(D夫さん)

つまり妊娠中に浮気に走ってしまう大半の男性の心理は、きわめて「場当たり的」であるということ。

綿密な計画性があるわけではなく、妊娠を機に変化した夫婦関係に戸惑っているうちに「たまたま」浮気に走るきっかけと遭遇し、衝動的に走ってしまっている状況が読み取れます。

裏を返せば、妊娠中に浮気に走る男性とそうでない男性の違いは、理性の強さというわけではなさそうです。単にそのトリガーとなる「きっかけ」があったか、なかったか?くらいの差しかないとも言えるかもしれませんね。

一方で、こんなツワモノ男性も。
妊娠を機に夫婦の営みが完全に途絶え、体の欲求を抑えがたくなったE夫さんは、夜のお店に行くことを考え始めます。ですが、

一応友人のエピソードとして、奥さん公認でそういうお店で遊んでいる男性の話を出してみましたが「あり得ない。わたしなら無理」とにべもない返事。

だったそう。
結果として、出会い系サイトを使い、欲求不満を解消することに決めたE夫さん。
お互いに家庭を壊すことを望んでいない34歳の専業主婦の女性と思惑が一致した結果……

妻の妊娠中に限り、体の関係を数回結びました。

正直、妻以外の女性を抱いたのは久しぶりで興奮しました。快楽のほうが優先されて、妻への罪悪感はあまりなかったですね。その後、子どもが生まれ彼女との関係は解消しました。

妊娠中がつらいのはわかりますが、旦那も男なので逃げ場を残しておいてあげるべきですよ。人間倫理観だけでは縛れませんから

(E夫さん)

女性にはとても理解できない男性心理に思えますが、男性の中にはこうした考えをもつ人も意外と少なくありません。

「まったく理解できない!」と突っぱねることは簡単ですが、妊娠中の浮気予防を本気で考えるなら、こうした男性の声にも耳を傾けてみる価値はあるようです。

経験者が語る「妊娠中の浮気」への対処法

最後に今回取材した女性10人に妊娠中の旦那の浮気に悩む女性に向けて、どう対処すべきか?のアドバイスをいただきました。

いただいたアドバイスを分類すると、「離婚すべき派」と「関係の再構築をはかるべき派」のふたつに分類できました。それぞれのアドバイスを聞いてみましょう。

浮気は許さない!「離婚すべき派」からのアドバイス

出産に備えて遠方にある実家に帰省していたE子さんは、留守中に旦那さんの浮気を知ることになります。浮気相手は仕事の取引先の女性で、スマホをコソコソと触る旦那さんを見て不審に思い、スマホをチェック。

「自分が重たい体で頑張っているときに、何をやっているんだ!」と激怒したE子さんですが、浮気相手の女性がさほどかわいくないことにも腹が立ったそうです。

そんなE子さんが旦那さんに対してとった行動は、精神的苦痛を強いられた分の慰謝料の請求でした。

一度は離婚を踏みとどまりますが、やはり我慢ができず結局は法的措置を取り、確実に養育費をもらう条件で離婚にいたります。

現在はシングルマザーですが、確実に養育費をもらっていて、これがまとまった金額なので悠々自適な生活を送っています。仕事も看護師に復帰したので時短で勤務しています。浮気されて悩んでいる女性で、もし旦那さんと離れたいのであれば、自分の手元にまとまったお金があるなら離婚をおすすめします。

お金がなければ、まずは数年我慢して、旦那に好きなことをさせてください。あくまでこの期間は準備期間です。手に職をつけたり、浮気の証拠をたくさんつかんで慰謝料をもらう準備をしてほしいです。

(36歳看護師、E子さん)

旦那の浮気を怒り心頭になっても、冷静に浮気の決定的な証拠を集め、自分に有利な条件で離婚を進めたE子さん。

「絶対に許せない派」には理想的な展開となったと言えそうです。なぜなら浮気されて一番やってはいけないことが、衝動的に離婚届に判子をついてしまうこと

このあたりについては「旦那の浮気がもたらす【最悪のシナリオ】を回避する完全マニュアル」で詳しく解説していますので、「絶対に許せない派」の女性は必読です!

一方で、「女の恐さ」がにじみ出たエピソードをお持ちなのがJ子さんです。

22年前、J子さんが23歳だった当時はまだ携帯電話やナンバーディスプレイが普及する前の話。第二子を妊娠したJ子さんは無事出産を終え、退院の日をいまかいまかと待ち遠しく思っていました。

ですが1人目の出産のときには毎日見舞いに顔を出していた旦那さんなのに、2人目のときはたったの2回だけ。J子さんは「2人目のときはこんなものか」と思い直し、いざ退院して自宅に戻ります。

ですが平日の夜に「友だちと遊びに行く」とたびたび家を空けるようになった旦那さんに不信感をもつようになります。

そして旦那さんが家を出る前に電話をしていた番号にリダイヤルしてみると、「もしもし」という女性の声が……。

電話口の女性に「主人いますか?」と聞くと、その女性はすかさず電話を切り、家に戻ってきた旦那さんを問い詰めると、浮気が発覚したそうです。

涙も出ないくらいあきれて、旦那が気持ち悪く感じてしまいました。

と話すJ子さんですが、J子さんの本当の復讐はここからです。

まずは浮気相手だったお水の女性の店に向かい、直接対決!
そしてそのお店のママに保証人になってもらって、今後一切旦那さんに近づかないよう念書を書かせたそうです。

そして……

旦那への復讐は幸せな家庭を作り、自分の犯した過ちを後悔させることにしました。離婚していつまで貰えるかわからない養育費や慰謝料にヤキモキするくらいなら、しっかり責任をとらせ、幸せな家庭を作ることで罪滅ぼしをさせたあとに、幸せの絶頂で捨ててやる方が気分がいいと思ったのです。

旦那を捨てるのは簡単、でも捨ててしまってから苦労するのは自分なんです。
「いつでも捨ててやる」の気持ちがあれば我慢もできますし、ほんとうに我慢ができなくなってからでも離婚はいつでもできるのです。

私はそれからきっちり20年経った2年前に旦那と離婚しました。子育てを終え、いまは第2の人生をたっぷり謳歌しています。

妊娠中の浮気で落ち込んだりすることもあるけれど、負けないで前を向いて下さいね。

(45歳パート事務、J子さん)

20年またぎの浮気の復讐……
考えただけでも気が遠くなりますが、生まれてくる子どものことも考えると、賢母の選択だったといえるのではないでしょうか。

すぐに「離婚すべき派」にも「即離婚」だけが選択肢ではなく、親としての務めを果たしてから離婚をするという道もあるのですね。

誰でも過ちはするもの…「夫婦再構築」派からのアドバイス

一方で、旦那の過ちを許し夫婦関係の再構築を果たした女性からはこんなアドバイスをいただきました。

H子さんは、妊娠中に旦那さんに送られてきたメールをたまたま目にし、浮気が発覚。
「これから、子どもが産まれるというのに、この人は何をしているんだろう?父親として大丈夫なのだろうか……」とさまざまな感情が頭を駆けめぐったそうです。

最初はとぼけていた旦那さんも、浮気の証拠を突きつけられてついに観念。必死に謝罪をしてH子さんに許しを求めてきました。

わたしは、その姿を見ていたら情けなくて虚しくて、顔を見るのも嫌になってしまいました。しばらく旦那の顔を見ることもできず、このままの状態では胎教にも悪いと思ったわたしは実家に帰ることにしました。

両親には「体調が悪いから」とウソをつきました。
これから孫が生まれてくる幸せいっぱいの両親に本当のことなど言えなかったからです。

でもわたしは、旦那に何も告げずに実家に帰ったので、仕事から帰った旦那は慌てて、わたしの携帯に何度も電話かけてきました。でもわたしは旦那と向き合いたくなくて、携帯の電源を切ったまま放っておいたのです。

するとその3日後、旦那がわたしの実家にやってきました。そして、わたしの両親の前で泣きながら謝り始めたのです。

もちろん、真相を知った両親も大激怒!

その場は修羅場となりましたが、その状況を見て、わたしは旦那を「許そう」と、なぜか思えました。

子どもが生まれてからも、浮気されたというショックは消えず、心から旦那のことを信用することはできていません。でも子どものためにも自分のためにも前向きに夫婦としてやり直していきたいと思います。

もし、旦那さんの浮気に悩んだら、きちんと話し合った方がいいと思います。浮気された側は、何も悪くありません。我慢する必要はありません。

(34歳販売業、H子さん)

H子さんの場合、旦那さんの心からの謝罪があったため、再構築に向けて前を向けるようになった部分もあるように思えます。

そんなH子さんとは対照的なのが、社内でセクハラの告発を受けていたC子さんの旦那さんでした。

謝罪の言葉はもちろん浮気そのものを反省する態度もみられず、あろうことかわたしが子どもを生んで太ったからだとか、子育てに忙しいだから、とか……そのせいでこんなことになったと八つ当たりする始末でした。全部人のせいにする旦那をもう信用できず、今は家庭内別居状態です。

(35歳、主婦C子さん)

旦那さんの裏切りを知って怒り心頭になると、慰謝料や離婚という言葉が思わずチラついてしまいますが、本当にほしいものはこのC子さんのように、お金や離婚届へのハンコではなくて、心からの謝罪なのかもしれませんね。

最後に再構築派のB子さんの経験談をご紹介します。

B子さんの旦那さんは休日は家にずっといるし、泊まりや遠方への出張も皆無。旦那さんの浮気の心配をしたことはあったけど、疑ったことまではなかったそうです。

ところがB子さんが妊娠中のある日、ちょっとした用事があって普段は行かないショッピングセンターに出向いたところ、なんと駐車場に会社の営業車の中で見知らぬ女性と楽しそうに話している旦那さんの姿が……

さらにその女性は去り際に旦那さんにキスをして去って行きました。それを目撃したB子さんは、

頭が真っ白になりました。薄暗い駐車場で主人を見つけてしまった自分を恨みました――見つけなかったら、この先も幸せでいられたのにって。もちろん悲しくて泣き喚きましたし、裏切った主人が憎かったです。でもわたしが出した結論は「見なかったことにしよう」でした。実はわたしたち夫婦は3年ほど不妊治療を頑張っていて、わたしのお腹の中にはようやく授かった子供がいたんです。

主人を責めて怒りと悲しみをぶつけるのは簡単でしたが、わたしにはどうしても失いたくないものがありました。それが「子ども」と「主人」でした。
休みの日まで浮気相手に会いに行くわけじゃないからまだやり直せると思いました。だから考えに考えて見なかったということにしました。

浮気は本当に許せないし、悲しいし辛いですよね。でもちょっとだけ冷静になって自分には何が必要か問いかけて下さい。それがきっと答えなんです。

(27歳、会社員B子さん)

まとめ

このページでは、妊娠中に旦那さんに浮気された女性10人と、奥さんが妊娠中に浮気をした男性5人の体験談をご紹介しました。

筆者自身も、どの人物の主張・判断が正解なのかはわかりませんし、そしてこの記事を読んでくださっているあなたにも、この経験者の女性たちと同じように正解となるのかはわかりません。

ただひとつ言えることは、今回話を聞いた女性全員が一度は失意のどん底に突き落とされています。ですが浮気されたショックを乗り越えて、再び前を向いた女性は離婚という選択を採るにせよ、再構築という選択を採るにせよ、自分がとった選択に後悔をしている様子がまったくなかったのが印象的でした。

ずっと過去に囚われて生きることは、確実に人生を不幸なものにする生き方です。
人間は弱いもので「旦那の浮気によって、人生を台無しにされた」ことにしてしまったほうが、居心地がいいとさえ感じてしまうこともあります。

ですが、この経験を乗り越えることは確実にあなたを強くします。焦る必要はありませんので、少しずつでも前を向いて乗り越えていきましょうね。