【チェックリスト付き】子供の発達障害の特徴と大人が知っておくべきこと

この記事でわかること
・発達障害の種類と特徴
・発達障害のチェックリスト
・発達障害かなと感じたらするべきこと

子供の発達障害ってよく聞くけれど、どんな症状なのかどのような特徴があるのか知っている親は少ないかと思います。今や発達障害は日本全国の子供の6.5%の割合で存在しているというデータもあり、100人中6~7人の子供たちが学習面・人間関係・生活面で苦しい思いをしながら生活しています。

今回は、子供の発達障害について大人が知っておくべき基本事項を紹介します。「あれ?私の子供って発達障害?」と感じた際にどのように行動するべきか、保育園・幼稚園・小学校ではどのように子供をサポートしてくれるのか?などもお伝えしていきます。

1. 発達障害とは?種類や特徴

まず、発達障害は病気ではありません。その子が生まれ持った特性であり、大きく変えることは困難であると言われています。教育界では、発達障害の子を変えるのではなく、周りが考え方を変えてその子に合わせてサポートしていくことが大前提であり、保育園や幼稚園、学校でも発達障害の程度に合わせて、その子の特性を生かせるような教育がなされています。

ですから、「どうしてできないの?」「みんなと同じようにして」という言葉をかけてしまうのはNGですし、そのように考えてしまうことも良くありません。子供自身もどうしてみんなと同じようにできないのか、自分だけ集中力が続かないのか、落ち着きがないのか、とても悩んでいますし、なぜそうなってしまうのか分からずに苦しんでいます。叱ってしまっては、劣等感が増すばかりでその子の今後の成長に悪影響を及ぼしてしまいますから、親も正しい知識で接する必要があるのです。

■発達障害の種類や特徴

発達障害には種類があります。しかし、「この子はこの障害」「あの子はこの障害です!」とはっきり分けられるものではなく、複数の障害が併発している場合が多いです。

【ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)】
正直すぎる部分があり、その場にそぐわない言動が多発してしまいます。好きなことはとことん突き詰めますが、興味のないことにはまったく手を出さないので、学力面で周りと大きく差がついてしまうことがあります。人間関係が苦手で、意図のないおしゃべりを嫌う性質がありますが、自分の好きな話題は自分主導で話し続けることがあります。

音や光、触感などの感覚が極端に鋭かったり、鈍かったりすることがあります。周りの人があまり聞こえない小さい音が耳障りで集中できないことがあります。好き嫌いが極端で、「頑張って食べてみようか?」という声掛けは効果がありません。

【ADHD(注意欠如多動性障害)】
好奇心旺盛で気を取られやすいので、忘れ物が極端に多くなってしまいます。おっとりしている、ぼーっとしていると見られてしまうこともありますが、頭の中ではたくさんのことを考えているので、注意されると激怒することもあります。多動性という言葉の通り、落ち着きがなくじっとしていることが苦手です。衝動性が強く、突発的な行動が多いので、友だちを突き飛ばしてしまったり、モノを壊してしまったりすることもあります。気持ちの制御を自分でかけるのが苦手です。

ADHDの子供に関しても、音や光などの感覚が極端に鋭いことが多く、そのため気が散りやすく、集中することが苦手です。しかし、自分の好奇心からくる行動に関しては何としてでも最後までやり遂げたいという気持ちが強く、途中で中断することができずに苦しい思いをすることもあります。

【LD(学習障害)】
学習障害を持っている子供は、日常生活でのことには不安はないですし、人間関係も周りと同じように行うことができますが、学習面においてだけ息苦しさを感じています。具体的には、文字を読もうとするとぼやけて見えてしまったり、反転しているように見えてしまったりして、正しく文字や数字を認識することができないということが挙げられます。

また、文字は読めるけれど、数字を極端に拒絶し計算をしようとすると思考が停止してしまう場合や、逆に数字は得意なのに文字が読めない場合もあります。特定の分野だけ学習能力が極めて低い場合も、学習障害の可能性があります。

2. 発達障害チェックリスト

ここではADHDのセルフチェックリストを紹介します。半年以上にわたって次のような行動がみられる場合はチェックしてください。

□じっとしているのが苦手で落ち着きがない
□人の話を集中して聞くことができない
□順番が待てずに割り込んでしまう
□忘れ物が多く、物をよくなくしてしまう
□遊んでいるときにケガをすることが多い
□時と場所をわきまえずにしゃべりつづけてしまう
□宿題や課題を最後までやりとおすことができない
□授業中に座っていられず、歩き回ってしまう
□集団行動が苦手で、友だちがあまりできない
□かんしゃくを起こしやすい
□友だちにちょっかいを出したり、邪魔したりする
□物事を順序だてて行うことができない
□相手の話を最後まで聞かずに答えてしまうことが多い
□大切な約束やスケジュールを忘れてしまうことがときどきある
□静かに行動することが苦手で「静かにするように」と注意されることが多い

9個以上当てはまると、ADHDの可能性が高いと言われています。その場合は小児科専門医や児童精神科医に相談すると良いでしょう。また、地域の保健センターや児童相談所でも相談を受け付けています。

また、こちらのサイトでは、もっと詳しく幼児~小学生までのお子さんの行動から発達障害かどうかのチェックをすることが可能です。
「キッズハグ(子育て支援サイト)」
https://kidshug.jp

例えば、「3歳になっても、食事中じっと座っていられず立ち歩く」「順番を守るように言っても毎回割り込んでしまう」など、ちょっとした行動からアスペルガーなのか、ADHDなのかをチェックすることができますよ。

3. 発達障害かも?と感じたらするべきこと

■保育園・幼稚園・小学校の先生に相談する

もし自分の子供が発達障害かもしれないと感じた場合は、専門医を受診する前に周囲の大人に意見を求めるようにしましょう。すでに保育園・幼稚園・小学校などに通っている場合は、先生に相談することが第一です。家では暴れているようなお子さんでも、学校ではきちんとしていることもあり、その場合は親に「構ってほしい」という子供の心理が働いて暴れてしまっているだけ…なんてこともあるからです。

また、その逆で家ではしっかりしているように見えるのに、学校では周りと同じような行動ができていない場合もあります。先生は思っている以上に一人ひとりの子供の行動をよく観察していますし、色々なお子さんを見ているからこそ、「ちょっとおかしいな…?」という些細な変化にも気づけたりするので、まずは意見を求めるようにしましょう。教育機関と保健センターは密接に連携しているので、そのまま保健センターや専門医を紹介してもらえることもありますよ。

発達障害と診断された場合、通常のクラスでも先生は個別のサポートをしてくれます。その子の特性に応じて活躍できる場を与えてあげることや、周りと同じような行動ができるように早めに声をかけておくなど、周囲となじめるように対応してくれます。

■専門機関に相談・受診する

専門機関とは、専門医や保健センターのことです。専門機関では、発達障害かどうかの問診やテストを行ってくれるので、目に見える結果を示してくれます。また、どんな言葉がけをすれば伝わるのか、お友だちと仲良くするためにどうしていけばいいのか、など親と子供の両方に適切なアドバイスをしてくれます。

例えば、お外遊びを中断できない子供に対してははじめに「次は〇〇をするから、終わりと言ったら中に入ろうね」と伝えておくことで見通しを持った行動をさせることができるようになりますよ、など場面に応じて適切な助言をくれることがあります。

4. 発達障害の子供との向き合い方と接し方

発達障害であることが分かったり、そうかな?と感じたりした場合は、親自身も接し方を考える必要があります。

■自分でも発達障害について深く学ぶ

先にもお伝えしましたが、発達障害は複数の障害が併発していることが多く、「この子にはこの言葉がけをすれば良い!」という決まりはありません。そのため、親自身も一つの症状や特徴にこだわらずに幅広く情報を集める必要があるのです。

■様子を見よう…はNG

発達障害の多くは、幼いうちに診断結果が出ない場合もあります。その子生まれ持った性格で怒りっぽいのか、障害からくる突発性なのかを判断するのは医療の現場でもとても難しいことなのです。

よく教育界では、小学校3~4年生にならないと診断がはっきり出ないとも言われています。なので、先生も親もちょっと様子をみましょうか、となることもありますが、そうしている間にも子供は苦しい思いをしながら生活することになります。親にできることとして、子供が生きやすいようにサポートしてあげることをやめないようにしましょう。

また、発達障害の疑いのある子供は大きくなるにつれて“劣等感”を人一倍感じている場合がとても多いです。なので、「お母さんお父さんはあなたの味方だよ」ということを伝え続けることも大切です。「どうしてみんなと同じようにできないの?」なんて言葉は間違ってもかけてはいけませんよ。

 

5. まとめ

発達障害について、特徴や相談するべき機関や方法をお伝えしました。冒頭で6.5%の子供が発達障害の疑いがあるということをお伝えしましたが、これは一クラス20人の中に1~2人はいる計算になります。発達障害とはそれだけ身近で、どんな子供にも起こりうるものなのです。

もちろん、はじめは「どうしてできないの?」と言ってしまうこともあるかもしれませんが、子供の行動にはすべて理由があります。じっとしていられないのは「もっと面白いものを見つけた!」「動いている方が楽しいじゃん!」という気持ちの表れの場合もありますし、ぼーっとしているのは「大好きなものを想像してた」という場合もあります。

しかし、今後生きていく社会の中ではそういったことは通用しないことも多々あります。専門機関に相談することで、症状が改善したり、子供自身が自分の中で感情をコントロールする術(すべ)を身につけられるようにもなるので、将来のためにも早めに対応していくことが親にできる努めなのではないかと思います。

ライター:星

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