【誰か教えて!】赤ちゃんの指しゃぶり、このままで良いの?

赤ちゃんの指しゃぶりはとってもかわいいものです。
でも、いざ自分の子がずっと指しゃぶりをしていると、だんだん「大丈夫なのかな?」「いつまで続くんだろう?」と心配になるのではないでしょうか。
赤ちゃんがなぜ指しゃぶりをするのか、指しゃぶりはいつまでするもので、いつになったらやめさせるべきなのか?どうしても指しゃぶりを防止させたいときのグッズもあわせてご紹介します。
そして、赤ちゃんの指しゃぶりが脳に与える影響をご存知ですか?実は、指しゃぶりは赤ちゃんの発達に必要不可欠なものなのです。
お子さんの指しゃぶりがちょっと気になってしまう方に、是非読んで頂きたいです!

この記事でわかること
・赤ちゃんが指しゃぶりをするのはなぜ?
・指しゃぶり防止に効果的なグッズ5選
・指しゃぶりは脳の発達に欠かせないもの

読むのに必要な時間は約 5 分です。

 

1.赤ちゃんが指しゃぶりをするのはなぜ?

産まれてすぐの赤ちゃんには、生き抜くために「原始反射」が備わっています。その1つが「吸啜(きゅうてつ)反射」と呼ばれるものです。
これは、口に触れたものを反射的にくわえて吸う、というもので、お母さんのおっぱいを吸って飲むための反射です。

こういった原始反射は、お腹の中にいるときから見られます。妊娠4ヶ月の終わり頃から、赤ちゃんが指しゃぶりをする姿が見られるようになります。妊婦健診のエコーで、そんな可愛らしい仕草を目にされた方も多いのではないでしょうか。

最初は、吸啜反射でたまたま自分の口に触れた手を、口の中に入れて吸っていただけですが、生後2〜3ヶ月頃から本格的に指しゃぶりを始めます。徐々に自分の思うように手が動かせるようになり、好みの指を吸うようになります。
うちの息子は、当時は拳をまるごと入念にしゃぶり倒していました。生後7ヶ月の今でも、親指以外の指4本など、「指しゃぶり」と呼ぶには多めの指をくわえています。

おっぱいの代わりに指をしゃぶることによって、吸啜反射が満たされ、精神的な安定を得られます。
お腹が空いているときや、眠いときに指しゃぶりをすることが多いのもそのためだと思われます。また、歯が生える前に痒くて指しゃぶりをすることもあるそうです。

赤ちゃんの感覚の中では、口や舌の感覚が最も敏感に刺激を受け取ることができます。後述しますが、指を吸うことで脳が刺激され、大脳の発達を促します。指しゃぶりは赤ちゃんの発達には欠かせないものなのです。

次第に、指以外の周りにある物にも手を伸ばせるようになり、手当たり次第、何でも口に入れるようになります。口に入れ、舐め回し、物の形や感触を確認していきます。

3歳以上の指しゃぶりについては、赤ちゃんの指しゃぶりとは意味が異なり、ストレスや欲求不満のサインではないかと言われています。
4コマ漫画でも描きましたが、うちの娘も、3歳の夏休みに指しゃぶりをするようになって、夏休みが終わって幼稚園に行き出すと自然としなくなりました。

2.指しゃぶりは何歳までするの?

個人差がありますが、ほとんどの子は2歳くらいまでには自然と卒業するそうです。
うちの娘は、1歳半位で何でも口に入れる時期が終わり、その後は指をしゃぶることもほとんどなかったと記憶しています。同時期に、言葉が爆発的に増え、どんどんお喋りが上手になりました。
赤ちゃんも、自由に動けて手足を使えるようになると、自然と他のことに気が向くようになり、指しゃぶりをすることが少なくなっていくと言われています。

また「指しゃぶりが歯並びに影響するのでは?」と心配される方も多いかもしれません。
2歳くらいまでの影響はほぼなく、3歳でも、多少影響が出ても自然に治癒する程度なので、気にしなくても大丈夫だそうです。むしろ、精神的なものなので無理にやめさせないほうが良いようです。

3.指しゃぶり防止に効果的なグッズ5選

指しゃぶりは、赤ちゃんの発達に必要な行為です。辞めさせる必要は全くありません。
それでも、爪で口の中を傷付けしまうなど過度な場合は、指に吸いダコや傷ができてしまうことがあります。その他外出先などで、どうしても衛生面が気になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときのために、指しゃぶり防止に効果的なグッズをご紹介致します。

●チュチュベビー バイバイスキンクリーム

出典:http://chuchubaby.jp/

指しゃぶりで荒れがちな赤ちゃんの指や手のケアだけではなく、 ママのバストケアにも使える保湿クリームです。
苦味成分が配合されており、メーカーサイトによると、使用するとかなりの確率で指しゃぶりをやめさせることができるそうです。
食品由来や食品添加物の成分で、口の中に入っても問題ありません。
おそらく、バストケアにも有効ということは、断乳にも使えるのではと思います。

 

●マヴァラ バイターストップ

出典:https://www.amazon.co.jp/

赤ちゃんの爪に塗るトップコートです。こちらも舐めると苦味があり、それによって指しゃぶりを防止します。
Amazonレビューによると相当苦いらしいですが、効果は上々のようで評価も高いです。
爪を噛む癖の抑制にも使えるそうです。
※メーカー説明によると、味覚の発達した4歳以上の使用が推奨されています。

 

●BUTEFO指しゃぶり防止手袋

出典:https://www.amazon.co.jp/

ミトン状の歯固めを兼ねた指しゃぶり防止手袋です。3ヶ月から使えます。歯茎に優しいソフトシリコンで、「吸う」から「噛む」への移行トレーニングにも最適です。
こちらの商品以外でも、歯固めのオモチャを渡し、そちらで気を引くことで、指しゃぶりを減らしていくことも可能だと思います。友達のお子さんは、バナナ型の歯固めを兄妹で愛用していました。お気に入りを見つけられれば、効果はかなり期待できます。

 

●ヌーク NUK おしゃぶり きれいな歯並びのために ジーニアス 2.0 (キャップ付) S

出典:https://www.amazon.co.jp/

歯列に影響が出ないおしゃぶりです。口腔内の発達も促します。
おしゃぶりは賛否両論あるかと思います。
私は第二子が完全ミルクのため、産院で勧められておしゃぶりを初めて使用しました。思っていたような禁断のアイテムでもなく(良くも悪くも)、赤ちゃんのグズりを逸らす1つの手段として活用しています。外出先などでグズったときも、気軽に使えて便利です。

 

●Dr.Thumb(ドクター サム) 親指 おしゃぶり ガード Sサイズ

出典:https://www.amazon.co.jp/

個人的に驚いたのがこちらの商品です。
1歳から使える物ですが、こちらは親指しゃぶりに特化した物。苦味はなく、親指と器具との間に絶妙な隙間があって、親指をしゃぶっても満足感が得られないようになっています。そして徐々に指しゃぶりを卒業していくのだそうです。
なんかすごいですね!

 

4.指しゃぶりは脳の発達に欠かせないもの

産まれたばかりの赤ちゃんは、大脳が未発達です。吸啜反射で自分の指を吸う内に、刺激が行き、赤ちゃんの大脳に神経のつながりが形成されて行きます。指の代わりに、おしゃぶりをしゃぶっても、同じように大脳の発達を促す刺激にはならないとも言われています。

赤ちゃんの体の感覚の中では、口や舌の感覚が最初に発達し始めます。
赤ちゃんは、指をしゃぶることで指の感触や形を理解します。同時に、指の方の触覚でも、「しゃぶられている」ということが脳に伝えられます。口と手の情報が同時に脳に伝達されることによって、「今しゃぶっているのは自分の一部である」と言うことを、徐々に理解していきます。

自分で指をしゃぶり、そして指が「しゃぶられた」と感じることを「フィードバック」と呼びます。オモチャをしゃぶってもフィードバックは起きません。
手をしゃぶったり、足を口に入れたり、フィードバックを繰り返すことによって、何が自分の体の一部で、何が他者なのかを学びます。そして、どう動かせば、手を意図する場所に運べるのかなどを学習していきます。

5.まとめ

いかがでしたか?
指しゃぶりの奥の深さに驚いた方も多いのではないでしょうか。指しゃぶりは、赤ちゃんにとってなくてはならない行為なのです。

一方で、指しゃぶり防止グッズの充実ぶり、そしてそれらの商品に書かれたレビューを読んで、お子さんの指しゃぶりに悩むお母さんがとっても多いことも印象的でした。
きっと「気にしなくても大丈夫!」と思う方も多いと思います。私も指しゃぶり防止グッズを眺めながら思いました。
でも、3歳になった娘が、所構わず指しゃぶりをしていたとき、「汚いからやめてほしい」と本当に思いました。いざ自分の子がしているとやっぱり気になります。

指しゃぶりを今だけの可愛い姿と割り切る寛容さも大事です。でも、「指しゃぶりは無理にやめさせないほうが良いと聞くから…」と、気になるのを無理に我慢することもないのかなとも思いました。
もし悩むくらいなら、お試し感覚で、こういったグッズを使ってみるのも良いかもしれません。

ライター:平